TOPICS / 2025.12.18
−−今回の楽曲編曲についての感想、想いについて、お聞かせください!
まずは、様々なご縁でこのような機会をいただいたことに、本当に感謝しています。
幾田りらさんは、僕の青春時代を代表する歌手で、当時最も聴いていた方でした。
YOASOBIさんは中学時代に友人の紹介でハマり、高校時代には幾田りらさんのソロ曲…例えば「ヒカリ」「Answer」「レンズ」と言った曲をよく聴き、自宅でも耳コピをしていました。
そんな方の楽曲に携わらせていただくことになり、身が引き締まる思いで楽曲に向き合いました。
実際に編曲を進めていくと、とても楽しく、作業に没頭していましたが、一方で、試行錯誤することもありました。やり方によっては、メロディーや歌が持つ良さを潰してしまうこともあるからです。
制作期間中は、幾田さんがライブや歌番組で歌っている様子や、アニメのエンディングで流れることを想像しながら、学校から帰宅して作業を進めていく日々でした。
作業に熱中しすぎてPCが固まってしまった時は泣きそうになりました…笑
楽曲をサブスク配信で聴いた時、そしてアニメのエンディングでこの曲が流れたときには、他では味わうことのできない感動がありました。
−−お仕事の中で活かされているクリエーション専攻での学び・経験について、教えてください。
僕はDTM(PCを使った音楽制作)を大学に入ってから始めたので、今年で2年目になります。
作編曲の活動としては、歌の楽曲やCM音楽の制作に関わることが多いのですが、ミュージッククリエーション専攻での学びや経験が役立つシーンが数多くあります。
仕事の中には「作曲以外の作業」も多く、知らないことは調べれば分かりますが、授業で最適な方法を教えてくれるので、滞りなく作業が進められ、ストレスフリーです。
また、様々な音楽ジャンルに触れることができることもとても有意義です。
それぞれのジャンルの特徴を知っていると引き出しが増えますし、曲作りを通して音源研究も進みます。
さらに、先生方は授業時間以外でも様々な相談に乗ってくださり、豊富な知識と経験から個々にご指導くださることにも本当にありがたいなと感じています。
−−今後の活動について、教えてください。
今後も、エレクトーンの演奏活動と作編曲活動の2つを軸に活動していきます。
エレクトーンの演奏活動は、ありがたいことに様々な地域からお声がけいただくことが増えてきました。どなたでも楽しんでいただける身近な曲やオリジナル曲の演奏はもちろん、エレクトーンやその他の楽器をされている方向けのイベントなど、幅広く活動していますので、ぜひSNSをチェックして、会いに来てくださると嬉しいです。
作編曲活動は、大学での学びをもとに、これからさらに本格化させていきたいと思っています。
楽曲提供や今回のようなアーティストさんの編曲といった活動はもちろん、自分自身の作品も深めていく予定です。
現在は、AudiostockでのBGM販売に加え、YouTubeやサブスク配信にて楽曲を公開しています。
これからも、人間らしい温かみもありつつ、ちょっと微笑ましくなるような楽曲を制作していきたいと思います。
また、AI分野にも非常に興味があるので、ぜひお話しできる方がいらっしゃったらお声がけください!
−−多方面でご活躍中の井上さん。
気になった方は、ぜひ各種SNSやホームページもチェックしてみてください。
2005年生まれ。5歳よりエレクトーンを始める。これまでにエレクトーンを五十嵐裕子、井上恵理子、森由佳里、長野洋二、加曽利康之の各氏に師事。その他にバイオリンやジャズピアノ、ドラムも習う。「エレクトーン動画コンテスト2017」にて大賞を受賞。これを機に審査員であった向谷実氏と出会う。2021年までに6回、「ヤマハエレクトーンフェスティバル グランドファイナル」に出場し、2021年には一般部門にて第1位を受賞。また、テレビ朝日系列『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』にエレクトーン博士ちゃんとして出演し、葉加瀬太郎氏や野口五郎氏とも共演。他にも、多数のTV出演し、また共演者に楽曲提供なども行う。
2024年大阪音楽大学ミュージッククリエーション専攻に入学。現在は、エレクトーンの演奏活動や教育楽器としてのエレクトーンの魅力を伝える、トークイベントを積極的に行うほか、歌モノやCM音楽などの商業音楽の制作にも携わる。また、在学中にアゲハスプリングスグループ内ASPRと契約し、2025年、アニメ『SPY×FAMILY』第3期のエンディング曲である、幾田りら「Actor」の編曲を担当。
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