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対談

足立知謙先生×碓井淳之介さん

在学中ながら作曲依頼が舞い込む売れっ子サウンドクリエイター


チームでのモノづくりに憧れ、
サウンドクリエイターとしてゲーム会社へ。

碓井淳之介さんは、現在Cr専攻の4年次。在学中ながら作曲依頼が舞い込む売れっ子です。
Cr専攻教員の足立先生には作曲法だけでなく、チームでのモノづくりの歓びを学びました。
(2020年7月現在)

碓井淳之介さん

―― サウンドクリエイターになりたいと思った背景は?

碓井:小学生の時に任天堂のゲーム「スーパーマリオギャラクシー」で、はじめてオーケストラの壮大な音楽に触れました。それまでゲームの音楽に惹かれることはなかったのですが、サントラ盤も買ってのめり込みました。

足立:オーケストラの初体験が、ゲームなのですね。碓井君は絶対音感がありますが、音楽は小さい頃にはじめたのですか?

碓井:2歳から音楽教室でリトミック、4~9歳までエレクトーンを習いました。

足立:9歳からは?

碓井:音楽から離れて、算盤とスイミングに。算盤が忙しくなってエレクトーンを辞めました。だから、実は数学が得意です(笑)。

足立:へえ!

碓井:ただ、やっぱり音楽とゲームは大好きだったので、中学時代からの「将来の夢」はサウンドクリエーター(笑)。

徳永先生

―― ゲーム会社への就職が内定されましたね。

碓井:おかげさまで夢が叶いました。僕がはじめて作曲したのは、大学入試のタイミング。入学後すぐに週1ペースで作曲の課題が出ましたから、制作スピードに自信が付きました。デモとして使える曲も増えたし、メロディのライティングも鍛えられました。

足立:Cr専攻では、PCの電源の入れ方もわからなかった学生が、7月には曲を作っていますからね。ある一定の数の曲を書かないと何も始まらないんです。まず1万本シュートを打った後に試合が始まる。それがプロの世界!

碓井:次春からお世話になる会社には、3ヵ月ほど長期インターンとしてお世話になり、さまざまな仕事を体験させてもらいました。
作曲はもちろん、ボイスの加工やSE(効果音)も作成しました。この会社で働きたいと思ったのは、サウンド以外の部署の方たちとも連携しやすい環境が整っていたから。ゲームって、さまざまな要素で成り立っているエンターテインメント。全体のストーリーがあって、そこに音楽を付けていくのが僕らの仕事なので、いろんな立場の人たちとコミュニケーションをとりながら、よい作品をつくるチームの一員になりたいと思います。


足立:碓井君はインターンの間に会社からの強い信頼を得たと思います。しっかり計画立てながら仕事に向き合っていた印象がありますし、早くに内定がでましたね。碓井君の就職する会社は、たまたまですが僕のクライアントでもあります。いつか一緒に仕事ができたらいいなあと思っています。

碓井淳之介さん

―― 大阪音大のCr専攻を選んだ理由は?

碓井:高校時代にパンフレットを見て、まず教授陣のスゴさに驚きました。さらにMacbook ProとDAWを支給してくれる環境も有難かったです。授業の中身についても、他大学と比較しましたが、CM音楽・歌モノ・映画音楽をメインで学びながら、クラシック音楽の基礎知識も修得できるので、視野が広がるかなと思いました。あと、教室を見学に行った時に、機材の揃い具合と、教室のきれいさにもびっくり!

足立:Cr専攻には、「大音ラボ」という学内プロダクションがあります。ここが、大学と実社会をつなぐブリッジとなります。学校の授業はあくまでシミュレーションですから、いつまでも勉強のつもりだと売り物のクオリティにはなりません。実践の中でこそ実力が伸びる。逆に、実践をやらないと実力は伸びませんからね。

碓井:足立先生のショートコンテンツ実践の授業で、難しかったのは「企業イメージを守る」「それを守りつつどういう商品にしたいか」「どういうターゲットか」「音楽はこんなジャンルがいい」などが決まってる中で、自分なりにイメージを膨らませてクライアントに気に入ってもらえる曲を作ることでした。また、仕事仲間のコミュニケーション方法なども教えてもらって、授業の全てが役に立つことばかり。

足立:講師陣はみんな現役クリエイター。ビジネスですから、きちんと見積もりの作り方などについても教えますよ。全体予算が幾らで、エンジニアやプレイヤーに支払うギャランティがこれくらいで~という感じで。大学はアカデミックな場所ですが、社会に出て即戦力になってほしい。ですから、お金の話も、著作権の話も、きちんと伝えます。実社会でぶつかることを全部、先回りして教えています。

関西フィルハーモニー管弦楽団

―― 碓井さんにはすでに作曲依頼が来ているとか?

碓井:もともと高校時代に合唱をやっていたので、合唱曲の作編曲を頼まれることがあります。大音ラボから仕事が来るようになったのは4年次になってから。

足立:碓井君の曲は、関西フィルハーモニー管弦楽団で演奏されたこともありますよね。

碓井:Cr専攻での課題曲を、出身高校(合唱部)の顧問に聴いてもらったら、関フィルが出演しているニューイヤーコンサートで演奏しようという流れに!オーケストレーションして、尺を変えて演奏してもらいました。プロの演奏を聴いて、自分でこんな曲がかけたことに驚きましたね。

関西フィルハーモニー管弦楽団

足立:大きな経験になりましたね。

碓井:おかげさまで、そのコンサートを見てくださった方からのご縁で、地元の町の音頭をつくる仕事が舞い込んできました。

足立:碓井君はすごく美しい世界観を持っています。まあ、時々、「もっとフックのある曲を作れ」など話すこともありますが(笑)。

碓井:はい、卒業制作の企画にはまだ悩んでいるところです。

足立:この4年間で、あらゆる難しいシチュエーションの音楽作り、クライアントや音楽仲間とのコミュニケーション方法を詰め込んだと思います。あとは、溜め込んだもの・スキルを自分でどれだけ発揮できるか、ですね。碓井君は、人に対して粘り強いタイプですが、いい意味で自分をまげない頑固なところがあります。社会に出たら、自分の思いが通らなかったときのフラストレーションも出てくると思うけど、また違うジャンルの曲や、得意な合唱曲など、いろんな角度からチャレンジしていってほしいですね。

Cr専攻を目指すみなさんへ。
碓井:高校生の時に心配だったのが、卒業したらどうなるのかということ。でも、実際に入ってみたら、先輩は外部で仕事しているし、「大音ラボ」にはいろんな仕事のチャンスが転がっていました。作曲家を目指すなら、絶対ソンはないと思います。

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