邦楽専攻(4年制)/邦楽コース(2年制)
「邦楽演奏会」公演風景
日本の伝統を継承する
演奏家へ。
55年以上の歴史を誇る大阪音楽大学の邦楽指導。西洋の音楽理論やソルフェージュも学び、多彩な現場で活躍できる邦楽家を育成します。
毎年公演「邦楽演奏会」
大学・短大ともに1年生から参加できる邦楽演奏会。“新しい邦楽”をめざし、ミュージックコミュニケーション専攻との共同企画として学内のミレニアムホールで開催します。邦楽器のプロである教員の演奏と身近に接することができる舞台は、発表会でありながら多くのことを学ぶことができます。
第47回邦楽演奏会「大阪・神戸ゆかりの作曲家たち」(2024年11月22日開催)
第46回邦楽演奏会「KANSAI 都の景色」(2023年11月24日開催)
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▸〔関連記事〕第46回邦楽演奏会のレビュー記事はこちら(Webマガジン「MUSE」にリンク)
さまざまな学内コンサートに出演できる
選抜オーディションに合格すれば、学内開催の「ミレニアム・スチューデント・コンサート」「ザ・コンチェルト・コンサート」などにも出演できます。洋楽器とコラボレーションするなど、新たな取り組みにも意欲的にチャレンジしています。
学生による邦楽自主コンサートも開催
選抜オーディションに合格すれば、学内開催の「ミレニアム・スチューデント・コンサート」や「ザ・カレッジ・コンサート」「ザ・コンチェルト・コンサート」などにも出演できます。洋楽器とコラボレーションするなど、新たな取り組みにも意欲的にチャレンジしています。
豊中市サウンドスクールの実施
教員や在学生が大阪府豊中市内の小中学校を訪問し、邦楽器の指導や出張演奏会を行っています。
公式SNSで演奏会情報などを日々発信!
学びの特色
① 基礎の訓練として、代表的な古典曲や宮城曲を学習。奏法や曲の解釈を勉強します。
② 邦楽演奏会に向けて練習を重ね、舞台での演奏を経験。講師と随時合奏ができるのも大きな特長で、プロ演奏家の音楽性を実感できます。
③ 洋楽器を副科で学べ、ソルフェージュにも取り組めるのは本学ならでは。音楽理論を身につけることで将来の仕事の幅がさらに広がります。
大学では「箏と三絃」または「尺八」を専門に学び、数多くの合奏に参加します。専門楽器に選んだ以外の邦楽器も第二専門として学習。並行して西洋音楽にも習熟することで、伝統音楽はもちろん現代的な音楽にも対応できる柔軟な人材を育成します。
短大では箏、三絃、尺八のいずれかを選択し、楽器の基礎能力と表現力の向上に尽力。独奏やさまざまな合奏形態を経験しながら、楽器の歴史や洋楽の知識まで広く学びます。
短大では箏、三絃、尺八のいずれかを選択し、楽器の基礎能力と表現力の向上に尽力。独奏やさまざまな合奏形態を経験しながら、楽器の歴史や洋楽の知識まで広く学びます。
個人レッスン
片岡リサ特任教授によるマンツーマンレッスンの様子
邦楽楽器を知り尽くしたプロによる徹底的な個人レッスンを実施。演奏技術はもちろんのこと、所作や振る舞いなど精神的・道徳的伝統についても指導を行い、総合的な技術向上を目指します。
専門合奏(大学)・邦楽合奏(短大)
複数教員がリレー形式で指導する、邦楽器を中心とした合奏の授業です。古典曲から現代曲まで多様な編成による大合奏や現代作品のアンサンブルに取り組み、「邦楽演奏会」に向けた練習も行います。
雅楽(大学のみ)
日本最古のオーケストラといわれる「雅楽」。管楽器(鳳笙・篳篥・龍笛)に打楽器(鞨鼓・楽太鼓・鉦鼓)と絃楽器(楽琵琶・楽筝)を加えた管絃曲のスタイルを学び、各種楽器の織りなす雅びの世界を体験します。
邦楽器の製造見学
箏や三味線糸の製造現場を実際に訪問し、邦楽器への理解を深める特別実習も実施しています。
学生紹介
藤田 わをん さん
邦楽専攻2年
神戸市立六甲アイランド高等学校 出身
大音に入学して良かったことは?
合奏授業が毎週あるのがうれしいです。今まで3人以上で合奏練習する機会があまりなかったので、パート数が多い曲も毎週授業で合奏できて上達を実感できます。
今もっとも頑張っていることは?
曲によって弾き方や歌い方を変えること。作られた時代や習う先生によって違う部分もあるため、弾き分け歌い分けできるよう、各奏法を練習しています。
上達に向けて大事にしていることは?
1日のうち曲ごとに時間を決め、どこまで弾けるようになるか挑戦しています。短時間で区切ると集中が切れる前に次の曲へ進めるので、忙しいときの習慣にしています。
今後の目標は?
まだ抽象的ですが、卒業後は箏や邦楽の魅力をより多くの人に知ってもらえる活動に関わりたいです。そのために今はさまざまなことを学んで、たくさん吸収したいです!
Timetable
MON | TUE | WED | THU | FRI | |
1 | 英語BⅣ | 音楽理論Ⅳ | 英語AⅣ | 副科声楽演習BⅠ | ソルフェージュⅥ |
2 | 器楽合奏(打楽器)Ⅱ | データ分析 | 合唱BⅡ | ジャズ編曲法Ⅱ | |
3 | 情報処理概論B | 教育方法論(ICT 活用含む) | 専門合奏Ⅳ(邦楽) | ||
4 | 副科鍵盤楽器Ⅳ(ピアノ) | 心理学 | 専門合奏Ⅳ(邦楽) | ||
5 | 邦楽楽器AⅣ/邦楽楽器BⅣ |
(2024年度時点の情報です)
進路について
- 演奏家
- 音楽教室、ワークショップの講師
- 学校教員
- アンサンブル集団の運営
- 一般企業への就職 ほか
本学卒業生の就職実績(2024年度卒業生データ)
▸ 〔関連データ〕主な就職先について
三橋 貴風 客員教授(尺八)
琴古流尺八大師範。琴古流尺八貴風会家元。大阪文化祭賞や文化庁芸術選奨文部科学大臣賞のほか、文化庁芸術祭大賞を個人としても受賞。2010年、サイトウキネン・オーケストラと共にN.Y.カーネギーホールにおいて「ノヴェンバー・ステップス」を協演。2011年に紫綬褒章受章、2013年に大野和士指揮BBC交響楽団と「ノヴェンバー・ステップス」をロンドンにおいて協演するなど世界を舞台に活躍中。
琴古流尺八大師範。琴古流尺八貴風会家元。大阪文化祭賞や文化庁芸術選奨文部科学大臣賞のほか、文化庁芸術祭大賞を個人としても受賞。2010年、サイトウキネン・オーケストラと共にN.Y.カーネギーホールにおいて「ノヴェンバー・ステップス」を協演。2011年に紫綬褒章受章、2013年に大野和士指揮BBC交響楽団と「ノヴェンバー・ステップス」をロンドンにおいて協演するなど世界を舞台に活躍中。
菊原 光冶 客員教授(地歌箏曲)
琴友会会長。1966年、人間国宝・菊原初子師の内弟子となって地歌三絃・箏曲の修行に入り、「菊寺」の称号を受ける。その後、大阪文化祭奨励賞、第3 回グリーンリボン賞新人賞などを受賞。1983年以降、例年、東京でリサイタルを開催。1992年には五代目菊原を継承する。以降も、大阪文化祭賞、大阪舞台芸術賞奨励賞、文化庁芸術祭賞(音楽部門)など数多く受賞。
琴友会会長。1966年、人間国宝・菊原初子師の内弟子となって地歌三絃・箏曲の修行に入り、「菊寺」の称号を受ける。その後、大阪文化祭奨励賞、第3 回グリーンリボン賞新人賞などを受賞。1983年以降、例年、東京でリサイタルを開催。1992年には五代目菊原を継承する。以降も、大阪文化祭賞、大阪舞台芸術賞奨励賞、文化庁芸術祭賞(音楽部門)など数多く受賞。
片岡 リサ 特任教授(箏・三絃・胡弓)
大阪音楽大学卒業。幼少より箏・三絃を始め、数々のコンクールで第1位を獲得。平成13年度文化庁芸術祭新人賞、第21回出光音楽賞、平成22年度大阪文化祭賞など受賞。NHK・テレビ朝日をはじめメディアにも数多く出演している。
大阪音楽大学卒業。幼少より箏・三絃を始め、数々のコンクールで第1位を獲得。平成13年度文化庁芸術祭新人賞、第21回出光音楽賞、平成22年度大阪文化祭賞など受賞。NHK・テレビ朝日をはじめメディアにも数多く出演している。
菊重 精峰 講師(筝・三弦)
大阪音楽大学出身。人間国宝・故菊原初子師没後、菊原光治師に師事、胡弓を菊津木昭師に師事。2009年より峰の会地歌筝曲演奏会を毎年開催。これまでに70曲を家庭音楽会より公刊。現在、大阪音楽大学講師、(公社)当道音楽会理事、現代邦楽作曲家連盟所属、関西邦楽作曲家協会員、八尾市三曲協会副会長、琴友会所属、峰の会主宰。
大阪音楽大学出身。人間国宝・故菊原初子師没後、菊原光治師に師事、胡弓を菊津木昭師に師事。2009年より峰の会地歌筝曲演奏会を毎年開催。これまでに70曲を家庭音楽会より公刊。現在、大阪音楽大学講師、(公社)当道音楽会理事、現代邦楽作曲家連盟所属、関西邦楽作曲家協会員、八尾市三曲協会副会長、琴友会所属、峰の会主宰。