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〈レポート〉ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団 第61回定期演奏会


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レポート

10月23日(日)に行われた「ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団 第61回定期演奏会」。今回は公演レポートに加え、公演写真で綴る「無人島」11コマストーリーをお届けします!


公演レポート


10月23日(日)、ザ・カレッジ・オペラハウスで開催されたザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団第61回定期演奏会。関西初演となるハイドンのオペラ「無人島」を、“Concert’ Opera”形式で上演しました。演出を手掛けたのは、本学卒業生でもある井原広樹客員教授。オーケストラは壇上に、その背景には波の映像が流れ、楽団正指揮者の牧村邦彦氏のタクトで小さな島での物語が展開します。登場人物は4人。いずれも本学卒業生の大賀真理子さん(コスタンツァ)、内藤里美さん(シルヴィア)、中川正崇さん(ジェルナンド)、西村圭市さん(エンリーコ)が演じました。

第1幕は、女性2人の心情の対比が見どころ。それぞれ愛憎に支配される苦悩と、純真な乙女心を歌い上げ、観衆を引き込みました。この演目は、レチタティーヴォ(話し言葉で語るように歌う部分)の中でも、管弦楽伴奏で歌われる“アッコンパニャート”が多いのが特徴。牧村氏を中心に演者とオーケストラが共鳴する独特の緊張感が、観客の興趣を誘いました。


第2幕では、凛々しい男性陣が次々に見せ場を演じ、献身の愛によって幸せなフィナーレへ。舞台は豪華絢爛な舞踏会場へと変わり、ハイライトは華やかな4人のアンサンブル。オーケストラもヴァイオリン、チェロ、フルート、ファゴットと豊かな音色をつなぎ、会場は歓喜に包まれました。登場人物たちの真の愛の力に心を打たれ、ハイドンの美しい音楽に魅せられた「無人島」。幕が下りてもなお、充実感に満ちた拍手が響き渡りました。

Report/沖知美(高速オフセット)

公演写真で綴る「無人島」11コマストーリー

- あらすじ -
ここは絶海の孤島。コスタンツァは夫・ジェルナンドに捨てられた絶望を岩に刻み、妹のシルヴィアは島の動物や自然を愛し天真爛漫に生きていた。そこへ、ジェルナンドが友人エンリーコとともにやってくる。かつてこの島に新婚旅行で立ち寄った際、妻と離れた隙に海賊に捕らわれたジェルナンドだったが、ついに自由の身となり、13年ぶりにコスタンツァを捜しに戻ってきたのだった――。

- 1 -絶海の孤島で、ジェルナンドと生き別れ、コスタンツァ(右)とシルヴィア(左・子役)は置き去りになってしまう…

- 2 -それから13年が経ち、コスタンツァ(左)は絶望の淵でなんとか生き延び、シルヴィア(右)は天真爛漫に美しく成長していた

- 3 -ジェルナンドに捨てられたと思い込んでいるコスタンツァは、彼への恨みや絶望を岩に刻み続ける日々を過ごす

- 4 -そんなある日。コスタンツァとシルヴィアの消息を探して、ジェルナンド(左)とエンリーコ(右)が島に降り立った。この13年間、実は海賊に囚われていたジェルナンドは、ついに解放され、友人を率いてこの島に辿り着いたのだった

- 5 -コスタンツァを探すうちに、彼女が岩に刻んだ、自分に対する恨みの言葉を見つけてしまったジェルナンド。コスタンツァの絶望を目の当たりにし、言葉を失う

- 6 -一方で、エンリーコとシルヴィアが遭遇する。初めて見る男性に怯えるシルヴィアだったが、彼の人柄に次第に惹かれていく

- 7 -ついに、ジェルナンドとコスタンツァは再会を果たす。しかし、あまりに突然のことでコスタンツァは動揺し、強く拒絶して気絶してしまう

- 8 -見兼ねたエンリーコは、コスタンツァの誤解を解くべく、これまでの事情を話し始める

- 9 -エンリーコの説得が功を奏し、コスタンツァとジェルナンドは再び愛を確かめ合い、4人で連れ立って島を後にする

- 10 -無人島から帰還した2組のカップル。豪華絢爛な衣装を纏い、煌びやかな舞踏会で永遠の愛を誓う

- 11 -真の愛の物語は、ハッピーエンドで幕を下ろした