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〈レポート〉「リサイタル・パッシオ」 大阪音楽大学公開収録


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レポート

11月9日(木)、大阪音楽大学ミレニアムホールで、NHK-FM「リサイタル・パッシオ」の公開収録が行われました。
「リサイタル・パッシオ」は、若手を中心とする実力派アーティストによる情熱(パッシオ)とライブ感あふれる演奏を届ける音楽プログラム。MCの金子三勇士さんとアーティストの間で繰り広げられる軽妙なトークも人気です。
この日は北村明日人さん(ピアノ)と野口真瑚さん(ソプラノ)をゲストに迎えた2回分の収録で、野口さんの母校・大阪音大が会場となりました。
出演:北村明日人(ピアノ)
放送予定:12月17日(日)20:20~20:55
再放送予定:12月24日(日)5:00~5:35

出演:野口真瑚(ソプラノ)
放送予定:12月24日(日)20:20~20:55
再放送予定:12月31日(日)5:00~5:35


北村明日人(ピアノ)

北村明日人さん

収録1本目のゲストは北村明日人さん。2022年のピティナ・ピアノコンペティションで特級グランプリ、聴衆賞、文部科学大臣賞、スタインウェイ賞を受賞した注目のピアニストです。モーツァルトの「ピアノ・ソナタ ハ長調 K.545から第1楽章」、ブラームスの「4つの小品 作品119から第3曲・第4曲」、スメタナの「ロンド ハ長調」、ベートーヴェンの「ピアノ・ソナタ 第28番 イ長調 作品101から第1楽章」の4作品を演奏。時にピアノに語りかけるような、情感豊かな音色で聴衆を魅了しました。

スメタナの「ロンド ハ長調」では大阪音楽大学ピアノ演奏家特別コースの学生3人と2台8手の連弾を披露。「一緒に演奏していて自分の音楽が変わっていくのを感じられた」と話す学生たちに対し、「リハーサルより高い熱量で、僕もノッていくことができました」と北村さん。お互いに刺激を受けた一曲になりました。

学生3人と2台8手の連弾も披露

金子さんとのトークでは、中学3年生まで過ごした神戸の思い出や特技の一輪車の話に花が咲き、演奏中とは違う北村さんの素朴な一面を伺い知ることができました。

北村明日人さん

MCの金子三勇士さん(左)と

野口真瑚(ソプラノ)

野口真瑚さん

2本目のゲストはソプラノ歌手の野口真瑚さん。大阪音楽大学大学院を修了後、2022年から新国立劇場オペラ研修所で研鑽を積んでいます。鮮やかな深紅のドレスで登場した野口さん。關口康祐さんのピアノ伴奏で、レオンカヴァッロの「朝の歌」、ヴォルフ・フェラーリの「4つのリスペット」、グノーの歌劇「ロメオとジュリエット」から「私は夢に生きたい」、歌劇「椿姫」から「ああ、そはかの人か~花から花へ」を披露。中でも「この役を演じることが大きな目標」と話す椿姫のアリアでは、それまでの歌唱とは表情が一変。ヒロイン・ヴィオレッタの心の揺れを表現したアリアを華麗なコロラトゥーラで歌い上げました。

会場には恩師の荒田祐子教授や在学生たちも駆けつけ、将来を嘱望される若きソプラノ歌手の歌唱に耳を傾けました。トークの途中には在学生から“先輩”への質問タイムも。「学生時代の経験で今役に立っていること」「失敗したときでも自分を認めてあげる方法」といった質問に、言葉を選びながら丁寧に答えていました。

最後に金子さんから母校での収録の感想を聞かれると「緊張しましたが、温かい雰囲気で聴いていただき、和やかな気持ちで臨むことができました」と締めくくりました。

MCの金子三勇士さん(左)と

舞台裏では学生が活躍

収録終了後には客席のみなさんへ番組からの“プレゼント”として、金子さんがバルトークの「ミクロコスモス第6巻 146.オスティナート」を演奏。「写真、動画撮影OK!SNSでどんどん拡散して!」という金子さんの呼びかけに、聴衆の多くがスマートフォンを掲げながら超絶技巧に酔いしれました。

前説で収録前の会場を大いに盛り上げた畑末統吾さん(1年)

舞台転換の合間に金子三勇士さん(右)とトークも

この収録には大阪音楽大学ミュージックコミュニケーション専攻の1年生10名も職業体験プログラムで参加。事前の出演者インタビューや台本作成、プログラムノートの執筆、当日の受付やフロアディレクターなど番組制作の裏側を体験し、さまざまな学びを得ました。

ディレクター体験の岩淺寿珠さんと田中照瑛さん(1年)

影アナ初挑戦の末瀧こはるさん(1年)

音声スタッフ体験の学生はピアノのマイク位置を

Text/野田直樹(高速オフセット)