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大音生の㊙練習ファイル - 声楽 -


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大音生の㊙練習メソッドを解明する新企画。第一弾は声楽です。協力してくれたのは、大学院2年・オペラ系に在籍している谷菜々子さん。現在はコンクールやオペラの本番を控え、10曲以上もの練習曲を抱えていてかなり大変なのだとか。さらに歌だけでなくオペラの演技練習も…。限られた時間の中で、谷さんはどのような練習をしているのでしょうか。

練習メニュー

ページ内目次


1. 歌唱

*とある1日の練習記録

①発声(音階)


唇をプルプルさせながら、ハミング、母音だけで歌う など
「発声にはあまり時間をとらず、声を起こすためだけにやっています。具体的なことは楽曲練習で!」


②レチタティーヴォ・セッコ*


〈オペラ実習で演出の先生から教わった練習法〉
“イタリア語で朗読→歌唱”の繰り返し
  • 短いフレーズからスタート
  • 少しづつ長いまとまりに
  • 最終的に1場面通せるように!

「レチタティーヴォは“話すように歌う” ことで物語を進めるのが一番の目的。楽譜に音程や長さなどの記載はありますが、特に長さやリズムはイタリア語の語感を優先させるのでとても難しいです…。ネイティブな会話のイタリア語に近づけられるように、まずは話してから歌うようにしています!」

*)レチタティーヴォ・セッコ…直訳すると“乾いた叙唱”。 話すように歌う“レチタティーヴォ”に、チェンバロなどの鍵盤楽器に低音弦楽器1つを重ねるだけの伴奏を用いた歌唱様式。モーツァルト以前のオペラではこの様式が多く採用されている。

③歌曲、アリア


録音したり、自らピアノ伴奏をしながら歌うことも

「練習では録音を聴き返し、先生ならなんておっしゃるかな?と想像して自分にダメ出しをしています。私は高校ではピアノ科に通っていたので、ピアノ伴奏をしながら歌ったりもします。伴奏が入ると歌の旋律と音楽全体の印象の違いが分かって面白いです!

👉練習のポイント


何に何分とは決めていません。特に声楽は体の状態と大きく関わるので、体調を見ながら日によって練習内容や時間を変えています。器楽と比較すると 1日に歌える時間は限られているので、時間配分が難しいです…!

👉課題との向き合い方


歌っているときの姿勢が悪いと指摘されることが多いので、良い姿勢を意識して歌うように心がけています。本番前には録画したり鏡の前で歌ったり、不自然な動きがないか確認しています。(肩が上がってしまう癖を直したい…。)動きは特に自分の課題だと感じているので、もっと取り組みたいのですが、携帯の容量が足りず困っています(笑)。

2. 演技


  • 授業やお稽古で撮った動画をチェック
  • 反省点をノートに書き出す
  • 広めの練習室で動きながら歌う(動画を撮りながら)


「大学院の授業で先生から教わった〈歌っているときも客観的な視点をもって、常に自分がどう見えているかを意識する〉ということを心がけています。また、大音生は“自分の見せ方”が上手なので、友達や先輩、後輩からもたくさん勉強させていただいています!」

課題や反省点がびっしり書き込まれたノート



谷さんの練習の特徴は“客観視すること”。自分の課題を明確にし、客観的視点を軸に研究を重ねることで、テ
クニックはもちろん表現の質も磨かれていました。気づいていなかった癖を発見したり、苦手だと思ってい
るフレーズが意外と上手に演奏できていたり――。ただ闇雲に練習するだけでなく、少し視点を変えて自分
の演奏を分析してみるのも面白いですね!



オペラ出演のおしらせ📣


9月3日(土)に堺市立栂文化会館で開催される『魔笛〜不思議な笛の力〜』(全2幕、日本語上演)に、谷菜々子さんが“パミーナ役”で出演されます。取材時もこのオペラに向けた練習の真っ最中。「プロの方々とお稽古をすると、自分の課題が浮き彫りになります。もっと頑張らないと!と気を引き締めています」と語ってくれました!
堺シティオペラ presents Toga Miracle 2022
W.A.モーツァルト『魔笛〜不思議な笛の力〜』(全2幕、日本語上演)

日時:2022年9月3日(土)14:00~/18:00~(2公演)
   *谷さんは18:00公演に出演!
会場:堺市立栂文化会館
入場料:大人/4,000円、親子割引/(大人)3,000円・(子ども)2,000円
指揮:藤村知史
演出:羽鳥三実広
演奏:堺シティオペラ室内合奏団

出演者やチケットなどの公演詳細は公式ページへ
\ 学内では2つのオペラに出演予定! /
  • 12月14日(水)17:00~
    大学院2年修士演奏会(オペラ系)「リゴレット」ジルダ役
  • 2月11日(土)14:00~/12日(日)14:00~
    第34回学生オペラ「コジ・ファン・トゥッテ」フィオルディリージ役
*いずれもザ・カレッジ・オペラハウスにて上演

谷菜々子(Nanako Tani)
大阪府立夕陽丘高校音楽科ピアノ専攻を経て、東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。現在、大阪音楽大学大学院オペラ系2年在学中。第6回豊中音楽コンクール大学・一般の部声楽部門第1位、第75回全日本学生音楽コンクール声楽部門大学の部大阪大会第1位。第76回毎日甲子園ボウルで国歌独唱を行う。藝大在学中、ミュージカルにも多数出演。オペラでは「ドン・ジョヴァンニ」ヅェルリーナ、「真珠採り」レイラ、「ヘンゼルとグレーテル」眠りの精を演じる。これまでに平松英子、石橋栄実 各氏に師事。