夢の叶え方を知る夏!DJ・落合健太郎と探った「エンタメを仕事に」する方法
業界を代表するコンテンツ制作者たちが登場
落合健太郎〈FM802・DJ〉
音楽業界の最前線で活躍するプロフェッショナルたちが、若者に向けて「エンタメの仕事」をリアルに語る特別公開講座。A.C.P.C〈一般社団法人コンサートプロモーターズ協会〉寄付講座の協力のもと、FM802の人気DJ・落合健太郎氏をMCに迎え、スペシャルトークイベントを開催しました!
\ 登壇ゲスト /
(写真左より)
宮本暁子〈サウンドクリエーター 制作部 宮本ルーム課長〉
門上由佳〈読売テレビ コンテンツ戦略局 イベントビジネスセンター プロデューサー〉
エンタメ・ライブ・イベント業界を代表するコンテンツ制作者たちが、学生時代の話から、ライブ制作の裏側や業界のリアル、そしてその中で得られる「仕事のやりがい」について熱くトーク。これから音楽業界を目指す高校生や若者たちにとって、夢を「仕事」にするための第一歩となる、貴重な機会となりました。
初めて見たライブ、イベント演出の魅力、10代での衝撃
中学生の時、GLAYの京セラドーム大阪公演に行ったことが「人生の転機だった」と語る宮本氏。「あのときに誘われていなかったら、私は今この音楽の仕事に就いていない」。音楽が“観るもの”から“関わるもの”へと変わった瞬間だったと振り返ります。
「人生は地続きである」と言ったのは門上氏。学生の頃の軽音サークルとの出会いをきっかけに、「自分はきっと音楽に関わっていく」と直感したと言います。高校時代には自らライブを企画し、文化祭の演出を手がけるなど、自発的な行動力で自身の道を切り拓いてきました。「限られた予算の中で、みんなが楽しめるBGM・幕・花火…一つひとつに意味を持たせたから、高校生でも感動的なものが創り出せた」。感動を生む“演出”に魅了された原点を語りました。
小学5年生でアメリカに転校した落合氏は、音楽だけが“自分の居場所”だったといいます。そんなある日、クラスメイトから「何を聴いているんだ?」と声をかけられ、お互いに同じ音楽を聴いていたことがきっかけで仲良くなったことを振り返りました。「音楽を通じて友達ができたあの瞬間が忘れられなかった」。だからこそ、“アーティストとリスナーをつなぐ仕事”に魅力を感じたと明かしました。
「人生は地続きである」と言ったのは門上氏。学生の頃の軽音サークルとの出会いをきっかけに、「自分はきっと音楽に関わっていく」と直感したと言います。高校時代には自らライブを企画し、文化祭の演出を手がけるなど、自発的な行動力で自身の道を切り拓いてきました。「限られた予算の中で、みんなが楽しめるBGM・幕・花火…一つひとつに意味を持たせたから、高校生でも感動的なものが創り出せた」。感動を生む“演出”に魅了された原点を語りました。
小学5年生でアメリカに転校した落合氏は、音楽だけが“自分の居場所”だったといいます。そんなある日、クラスメイトから「何を聴いているんだ?」と声をかけられ、お互いに同じ音楽を聴いていたことがきっかけで仲良くなったことを振り返りました。「音楽を通じて友達ができたあの瞬間が忘れられなかった」。だからこそ、“アーティストとリスナーをつなぐ仕事”に魅力を感じたと明かしました。
制作者が考える“武器”
「趣味は武器になる」と、趣味を増やすことの大切さを語った宮本氏。特に“食”へのこだわりを持ち、「アーティストから“美味しいお店ある?”と聞かれたとき、答えられるとすごく喜んでもらえる」とのこと。一見些細にも思えることが、現場では信頼に繋がると実感しているそうです。
「Googleマップにピン📍を立てています」と具体的な手法を挙げたのは門上氏。飲食店、古着屋、サウナなど、あらゆる興味をストックするためのピンが、アーティストからおすすめ等を質問された時すぐに思い出せるコミュニケーションツールとして役立ったそう。幅広い興味と知識が武器になる面白さを教えてくれました。
落合氏は「好きを極めていくことが大切ですね」と言い、「最近は“豆腐”にハマっていて…」と自身の“好き”についても紹介。「どれくらい好きかを突き詰めることが力になる」と、たくさん魅力が詰まっている“好き”に正直であることの大切さを熱弁。好きを極めた先に、プロとしての力が宿ると語りました。
「Googleマップにピン📍を立てています」と具体的な手法を挙げたのは門上氏。飲食店、古着屋、サウナなど、あらゆる興味をストックするためのピンが、アーティストからおすすめ等を質問された時すぐに思い出せるコミュニケーションツールとして役立ったそう。幅広い興味と知識が武器になる面白さを教えてくれました。
落合氏は「好きを極めていくことが大切ですね」と言い、「最近は“豆腐”にハマっていて…」と自身の“好き”についても紹介。「どれくらい好きかを突き詰めることが力になる」と、たくさん魅力が詰まっている“好き”に正直であることの大切さを熱弁。好きを極めた先に、プロとしての力が宿ると語りました。
夢が叶った瞬間、そしてその先へ
もともと俳優を目指していた落合氏は、大学でも演劇の授業を選び、興味を持った劇団にも参加しましたが、周囲との力量差に直面、大きなギャップを感じたそうです。「本当に自分がやりたかったことは何だったのか」を考えたとき、心から好きだったのは“音楽を届けること”だと改めて気づき、名古屋でDJとしての活動をスタート。音楽の世界に本格的に踏み出す第一歩となりました。
アメリカの友人に日本の音楽を届けたいという思いから、大学でキャンパスラジオを立ち上げ自ら番組を企画したことも。「初期衝動は宝物です!」(落合健太郎) |
門上氏が最も達成感を感じたのは、自社で開催したイベント「Grooving Night」の立ち上げでした。このイベントはSIRUP氏をメインアクトに各公演でゲストを迎え、「LIVE×トーク×セッション」をテーマに音楽を通じて社会課題に向き合うという、今までにない音楽体験を創り出すイベント。LGBTQ+支援や、障害がある方に新たな音楽の届け方をつくり出す工夫など、「音楽を通して社会を少しでも良くしたい」という想いが込められています。「知らないままでいるより、物事を深く知っていって、自分を信じて声を上げてほしい」という門上氏の言葉に、会場の多くの若者が背中を押されていました。
「否定されても、自分の“好き”を信じて何度も現場に足を運び、場数を踏むことで運が動き出す。夢はその先にある」「書いて、調べて、周りの信頼できる大人に聞いていくこと、そこから本当に大事な人に出会えていく」(門上由佳) |
「自分がやりたいことを突き詰めていったら、巻き込まれることも、巻き込むこともできるようになった」と語る宮本氏。人気フェス「京都大作戦」に立ち上げから携わり、初年度は与えられた仕事をこなしていましたが、「来年はもっとやりたいです!」と当時の上司に話すと次年度の運営全般を任されるようになったそうで、行動と共にやりたいことを"言葉で残す"こと、一生懸命にやり続けることの大切さを学生たちに伝えました。
学生によるフェス企画のプレゼンも
廃校を使ったフェス「Closs School」をプレゼンする千田さん
時間制フェス「O’CLOCK FES」を考案した竹中さん
イベント終盤には、本学ミュージックビジネス専攻に在籍する千田さん、竹中さんが自ら考えた“本気のフェス”をプロフェッショナルたちにプレゼンテーション。千田さんは廃校を使ったフェス「Closs School」を、竹中さんは滞在時間を自由に設定できるフェス「O’CLOCK FES」を考案し、登壇者はそのアイデアに真剣に耳を傾け、「新しい発想で凄く面白い!」「自分の実現したいことが、誰かにとっての特別な記憶になる」とフィードバックを送りました。
プロの目線で学生企画にフィードバック
締めくくりの質疑応答では、参加した学生たちから「将来の夢」や「コンテンツ」に関する質問が多く寄せられました。
その中で門上氏は、これからの人との関わり方について「正解なのか分からないからこそ、まずは自分なりの考えで行動してみること、そして人と対話をすること。間違ってもいいと思うこと。正しいと思っていたことが間違っているかもしれない。いろんな論があって、悩むからこそネットリテラシー・メディアリテラシーを尊重することが大切になっていく」と語りました。「今の20代の人は社会を見て不安になることもあると思うけれど、まずは半径3m以内の人を大切にする」という言葉も多くの学生の心に響きました。
宮本氏は「取り組んできた結果に自信が持てなくても、努力を一生懸命続けていれば、素晴らしい仕事ができるようになる」と話し、学生時代に言われた「ちゃんと見てくれている人は必ずいるよ」という言葉を今でも大事にしているそうです。
その中で門上氏は、これからの人との関わり方について「正解なのか分からないからこそ、まずは自分なりの考えで行動してみること、そして人と対話をすること。間違ってもいいと思うこと。正しいと思っていたことが間違っているかもしれない。いろんな論があって、悩むからこそネットリテラシー・メディアリテラシーを尊重することが大切になっていく」と語りました。「今の20代の人は社会を見て不安になることもあると思うけれど、まずは半径3m以内の人を大切にする」という言葉も多くの学生の心に響きました。
宮本氏は「取り組んできた結果に自信が持てなくても、努力を一生懸命続けていれば、素晴らしい仕事ができるようになる」と話し、学生時代に言われた「ちゃんと見てくれている人は必ずいるよ」という言葉を今でも大事にしているそうです。
エンタメの世界で、“やり続けること”の大切さ
今回のイベントは、音楽業界という華やかな世界の裏側にある「本音」とこれまで3人のプロフェッショナルたちが重ねてきた「努力」が余すことなく語られる貴重な機会となりました。落合氏、門上氏、宮本氏、それぞれが異なる職業の道を歩みながらも共通していたのは、「音楽が好きであること」「続けていくこと」でした。
未来の音楽業界を担う若者たちにとって、「夢を仕事にする」その一歩となる、まさに“きっかけ”の時間となりました。
未来の音楽業界を担う若者たちにとって、「夢を仕事にする」その一歩となる、まさに“きっかけ”の時間となりました。
(写真左より)宮本暁子、落合健太郎、門上由佳
「daionのotonari」について
「高校生にもっと音楽を好きになってもらおう」をコンセプトに、イベントなどを企画し音楽ファンを増やしていく活動を行う大阪音楽大学ミュージックビジネス専攻の学生を中心とした有志のプロジェクト。関西の高校生に向けて、音楽がもっと好きになるようなイベントを展開していきます。
▸ 「daionのotonari」オフィシャルサイト
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Text / 大阪音楽大学 otonari PRチーム