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専攻・コース

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パイプオルガン専攻



※2023年度より「パイプオルガン専攻」は学生募集を停止いたします。

NEWS&TOPICS

2016年度 ライプツィヒ国際バッハコンクール オルガン部門で日本人初の1位を獲得!

1. 第2ラウンド後の結果発表
2. ライプツィヒ聖トーマス教会のバッハ像
3. セミファイナル時のコンクール審査員
4. 授賞式の様子
  
 

パイプオルガン専攻 2011年度大学専攻科修了/本学講師
冨田一樹さん

音楽の特徴を見抜き、伝えるための練習を大切に。
今回のコンクールは大変過酷なものでした。合計2時間を超えるプログラムのなかには難易度の高い曲が多く、さまざまなコンクールで優勝経験のある凄腕の若手オルガニストが多数参加していました。そのなかで、今までのバッハ研究の成果が認められ、結果を残せたのはとても嬉しく、これまでお世話になった方々に感謝するばかりです。演奏上の勝負どころは「どれだけ音楽を好きでいられるか、どこまで真剣に向き合えるか」だと思っています。自分の場合、バロック音楽の柱となる和声法や対位法は相当勉強し、その知識や論理を演奏に活かせるように練習を重ねてきました。ほかの音楽でも結局は同じで、音楽の特徴をしっかり見抜いて、音楽が伝えたいことは何なのか、どうすれば面白い音楽になるのかを考え、それを実現できるように練習する、という努力が必要です。とても大変な作業ではありますが、音楽と真剣に向き合い、理想を高くして取り組んで演奏をすれば、お客さんはきっと喜んでくれるはず。大音で学ぶ皆さんも、音楽に取り組むうえでの姿勢を大切にして頑張ってほしいです。


学びの特色

“ 楽器の女王”を操り、バッハの魅力を体現

その音色の多重性により、“ 一人で操れるウインドオーケストラ”とも言われるパイプオルガン。とても深い歴史を持ち、J.S.バッハはもちろん、西洋音楽そのものを追究するにも最適な楽器です。“楽器の女王”の異名にふさわしく、鍵盤楽器でありながら管楽器に近い面白さも秘めています。

一流の楽器で練習できる

学内のパイプオルガンだけでなく、上級生を中心に羽曳野市立生活文化情報センター(LICはびきの)や、いずみホールに備わる一流の楽器でレッスンを受けることができます。LICはびきのでのパイプオルガン演奏会に出演する機会も用意。これらの貴重な経験を通じて、豊かな表現力を身につけます。

LICはびきの

いずみホール


マンツーマンで丁寧に学べる

個人レッスンの時間も週一回、たっぷりと用意。日本を代表するオルガニストによる丁寧な指導で、技術はもちろん、独創性も磨きます。さらに専門性を高める1年間の音楽専攻科へ進学すれば、学外各地で行われるオータムコンサートへの出演機会があります。


歴史や理論もしっかり吸収

パイプオルガンにまつわる音楽の歴史や楽器そのものの理論的な部分をしっかり教えるのも、大音ならでは。楽器ごとに異なるパイプオルガンの構造をしっかりと理解し、演奏技術の向上へとつなげます。

授業紹介

パイプオルガン(レッスン)

学生一人ひとりの進度に合わせて、パイプオルガンという楽器の特性に応じた演奏法を学習。J.S.バッハの作品はもちろん、バッハに影響を与えた往年の作曲家から、現代の作曲家に至るまで、あらゆる楽曲に触れ、演奏の技術や演奏表現法を身につけます。


通奏低音奏法

通奏低音奏法とは、バロック音楽において行われる演奏形態の一つで、低音部の旋律とともに即興的な演奏を行う演奏法のこと。一人ひとりの段階に応じた指導により、基礎から学んでアドリブの力も養います。

西洋古典舞踏

バロック時代には、演奏されるだけでなく、ヨーロッパの宮廷で貴族たちによって実際に踊られていたメヌエット、ブレ、ガヴォットなどの舞曲。当時の衣裳や舞踏会の様子などを知り、ルネサンスダンスやバロックダンスなどの古典舞踏を実習的に学ぶことで、舞曲の根源的なリズム感を養成。表現力豊かな演奏家、音楽家へと導きます。

楽器学

まず楽器の材質、奏法、分類法などについて見渡し、次にそれぞれの分類に属する楽器について詳細に検討。できる限り多くの楽器を取り上げ、世界分布の様相、風土とのかかわり、音色、製作の方法など、さまざまな側面から迫ることで楽器に関する認識を高め、各自の音楽活動に活かします。

オルガン基礎理論

パイプオルガンの仕組み、各部分の名称や働き、楽器の使い方やレジストレーション(音色の組み立て方)など、パイプオルガンの基礎的な知識を総合的に習得。パイプオルガン音楽の成り立ちやあり方など、パイプオルガンの概念についても確実に学びます。

オルガン音楽史

前期はオルガンの起源からルネサンス、バロック、そしてバロック時代をしめくくるJ.S.バッハまで、歴史上の主な出来事との関連にもふれながら学習。後期はJ.S.バッハとその時代について詳しく学び、ロマン派から近代、現代に至るまで、オルガンとオルガン音楽の歴史について掘り下げます。


オルガン構造学

パイプオルガンとはどのような楽器か、その構造と原理を学習。さらに、楽器の時代背景や、時代ごとの構造の違いを知ることにより、さまざまなパイプオルガン音楽の演奏表現に対する理解を深めます。


  • 卒業演奏
  • 音楽基礎セミナー
  • 音楽理論
  • 和声法
  • 楽曲研究
  • ソルフェージュ
  • 西洋音楽史概説
  • 合唱
  • 副科声楽演習 ほか

卒業生紹介

練習や発表の機会が多彩に得られ、細かな技術も体得できます。
先生との距離が近く、指導も丁寧。各所で受けたレッスンでは、鍵盤のタッチ&リリースなどの細かく大切な部分まで体得でき、先日、ドイツへオルガン講習会に行った時にも、学生時代に教わったことを活かせました。オルガンの構造や歴史なども幅広く学べ、演奏会に参加する機会にも恵まれているので、表現力も高まりますよ。

中村 歌奈さん
音楽専攻科 器楽専攻 パイプオルガン 2012年修了
滋賀県立野洲高等学校 非常勤講師/ローランドRMS音楽教室ピアノ科・オルガン科講師/レインボーミュージックスクール ピアノ講師/オルガンユニット「Ripieno」メンバー

教員紹介

一流のオルガニストが丁寧に指導します。

一人で演奏できる最大の楽器、その魅力を体感し、伝えられる人に

土橋 薫 特任教授

パイプオルガンは、大変長い歴史の中でさまざまに変化し、発展してきただけあって、すぐには理解しづらい楽器かもしれません。けれども、その長い歴史に基づく珠玉の宝物=音楽を多く持った、一人で演奏できる最大の楽器でもあります。そんなパイプオルガンの素晴らしさを体感しつつ、それを伝えられる人になってほしいと思います。

カリキュラム

教育目標

世界に広がる音楽文化や関連諸領域を広量な精神をもって理解、摂取し、時代を革新する創造的な音楽の発信者や音楽文化の担い手となる、高い音楽能力と幅広い人間力を備えた、良識ある音楽人を育成すること。

科目一覧

専門を深める科目
  • 専攻別科目
  • パイプオルガンI~VIII/オルガン基礎理論A・B/オルガン音楽史A・B/オルガン構造学A・B/通奏低音奏法A~D/卒業演奏
  • 共通科目
音楽通論/視唱/聴音/視奏/リズムソルフェージュ/ソルフェージュ教育法/指揮法/音楽療法概説/音楽療法/音楽療法応用技法/合唱/器楽合奏(リコーダー)/器楽合奏(打楽器)/器楽合奏(ギター)/副科弦楽合奏(ヴァイオリン)/副科弦楽合奏(チェロ)/副科吹奏楽/副科邦楽合奏(箏)/副科邦楽合奏(三絃)/副科邦楽合奏(尺八)/副科邦楽合奏(胡弓)/雅楽/ジャズ・ピアノ演習/ジャズ・リズム演習/電子オルガン/民族音楽学/ミュージカル史/楽器学/ジャズ音楽論/ポピュラー音楽論/音楽心理学/音楽ホール運営論/音楽ホール運営実践演習/音楽美学/音楽専門英文購読/音楽著作権/文化政策と音楽/会計学概論/メディア論/音楽ジャーナリズム/関西音楽文化史演習/音楽文章セミナー/邦楽探訪/西洋古楽演奏演習/民族音楽演奏演習/チェンバロ演習/ピアノ構造論/ピアノ教授法/吹奏楽作品分析/吹奏楽を素材とした音楽指導/マーチング指導法/舞台研究/歌曲作品研究/ドイツ詩歌演習/スコアリーディング基礎学習/管弦楽法概論/管弦楽法研究/音楽形式学/作曲・編曲法/ジャズ編曲法/デスクトップ・ミュージック演習/西洋古典舞踏 など
音楽の基礎となる科目
  • 音楽基礎科目(一部レベル別クラス)
音楽基礎セミナー/音楽理論/和声法/楽曲研究/ソルフェージュ/合唱/西洋音楽史概説/副科声楽/副科鍵盤楽器(または副科鍵盤楽器演習)/日本伝統音楽概説/諸民族の音楽
教養を広める科目
  • 一般教育科目
    教養基礎セミナー/文学/哲学/日本国憲法/西洋文化史/心理学/音響学/情報処理概論/時事問題ステーション/文化とオペラ/日本語ライティング/クリティカル・シンキング/音楽活動ポートフォリオ/現代アート論など
  • 外国語科目
    英語/ドイツ語/フランス語/イタリア語/応用外国語(独・仏・伊)/アドバンス英語/英語コミュニケーション/ドイツ語コミュニケーション/フランス語コミュニケーション/イタリア語コミュニケーション
  • 保健体育科目
    体育
※「共通科目」「音楽基礎科目」は専攻によって必修や対象外となる科目があります。

履修におけるバックアップ

オープンレッスン制度(要申込)
在籍している専攻・コースにかかわらず、すべての教員のレッスンが聴講できます。
オフィスアワー
授業の内容や疑問について教員に直接相談できます。
大学と短大間の単位互換制度
大学在籍者が短大の授業を履修しても「大学」の単位として認定される制度です。
同じく、短大在籍者が大学の授業を受講しても単位として認定されます。
※認定される単位数や対象の科目には条件があります。
大学コンソーシアム大阪の単位互換
「大学コンソーシアム大阪」に加盟する他大学の授業を履修し、修得した科目を大阪音楽大学の単位として認定する制度です。
特別実習
通常の授業とは別に、学生が取り組むさまざまな活動(演奏、伴奏、舞台制作、ボランティア、創作、研究など)を単位として認定します。
【科目例】
  • 創作活動特別実習
  • 伴奏特別実習
  • 舞台論特別実習
  • 社会活動特別実習
  • インターンシップ特別実習
  • 演奏論特別実習