作曲専攻(4年制)
NEWS&TOPICS
「ジュネーブ国際音楽コンクール」作曲部門で優勝!
1.ジュネーブ国際音楽コンクールの表彰式の様子。
(右から2人目)
2.審査委員長 サーリアホさんと、韓国人ファイナリスト ヒョン ジュン スンさん。
3.レマン湖周辺で見つけたコンクールの宣伝。
4.審査員の細川俊夫さんと。
2012年度 大学院作曲研究室修了
本学作曲講師 髙木日向子さん
大音で学べたからこそ作曲家としての今がある。
コンクールの審査員が尊敬する作曲家ばかりで、楽譜に目を通していただけることが、落選したとしても今後の励みになると思い応募しました。コンクールであることを意識せずに書いた作品でしたが、良い評価をいただき嬉しく思っています。コンクールで最も印象的だったのはファイナリスト3人が各作品で表現したいことを、作曲者、演奏者、スタッフ、聴衆が垣根なく共有する姿勢です。これがヨーロッパの地で音楽が文化として根付いているゆえんであると感じました。
未熟な私がここまで来られたのも、大音の素晴らしい環境があったからこそ。どんな楽曲でも音にして発表できる学びの場が当たり前のようにあったことは、卒業後、とても恵まれていたのだと思い知らされました。図書館や作曲資料室の幅広く豊富な蔵書も、多様なスタイルを学ぶ必要がある作曲専攻にとって大きな魅力です。受賞をきっかけに、さまざまなお仕事のご依頼をいただくようになりました。これからも気負わず自然体で音楽と向き合い、自身の曲や活動が現代音楽への"扉"を開くきっかけとなるような作曲家をめざします。
本学作曲講師 髙木日向子さん
大音で学べたからこそ作曲家としての今がある。
コンクールの審査員が尊敬する作曲家ばかりで、楽譜に目を通していただけることが、落選したとしても今後の励みになると思い応募しました。コンクールであることを意識せずに書いた作品でしたが、良い評価をいただき嬉しく思っています。コンクールで最も印象的だったのはファイナリスト3人が各作品で表現したいことを、作曲者、演奏者、スタッフ、聴衆が垣根なく共有する姿勢です。これがヨーロッパの地で音楽が文化として根付いているゆえんであると感じました。
未熟な私がここまで来られたのも、大音の素晴らしい環境があったからこそ。どんな楽曲でも音にして発表できる学びの場が当たり前のようにあったことは、卒業後、とても恵まれていたのだと思い知らされました。図書館や作曲資料室の幅広く豊富な蔵書も、多様なスタイルを学ぶ必要がある作曲専攻にとって大きな魅力です。受賞をきっかけに、さまざまなお仕事のご依頼をいただくようになりました。これからも気負わず自然体で音楽と向き合い、自身の曲や活動が現代音楽への"扉"を開くきっかけとなるような作曲家をめざします。
新作をお披露目「作曲作品発表会」
作曲専攻・コース生が創作した新作を発表!学びの成果をぜひご覧ください。
日程:2023年6月23日(金)・11月10日(金)
時間:いずれも18:45~
会場:ミレニアムホール(入場無料)
日程:2023年6月23日(金)・11月10日(金)
時間:いずれも18:45~
会場:ミレニアムホール(入場無料)
少人数制のアットホームな雰囲気のなか、学生一人ひとりに配慮が行き届いた環境で着実にスキルアップ。完成した自作の曲は年2回行われる「作曲作品発表会」において、学内の本格的なホールで演奏されます。作曲家として貴重な経験を積めるだけでなく、本番を迎えるために必要な作業(演奏者への依頼、リハーサルの日程調整、奏者への解説やプログラムノートの制作など)にも取り組むことで、「演奏会」をつくりあげるプロセスを体験できます。
学びの特色
作曲活動を通じて
創造性豊かな学生を育てる。
作曲について幅広く学ぶのはもちろん、曲作りを通じて人間味あふれる豊かな感性を育てます。
プロ作曲家の育成だけでなく、作曲の技能を生かした職業に就けるよう、学生の目的に応じた指導を実施。
世界的に著名な作曲家や演奏家を、特別講義や授業に招くことも特徴の一つです。
創造性豊かな学生を育てる。
作曲について幅広く学ぶのはもちろん、曲作りを通じて人間味あふれる豊かな感性を育てます。
プロ作曲家の育成だけでなく、作曲の技能を生かした職業に就けるよう、学生の目的に応じた指導を実施。
世界的に著名な作曲家や演奏家を、特別講義や授業に招くことも特徴の一つです。
Daionʼs Composition Policy
- 音楽全般に対して、プロとして通用するレベルの作曲家を育成します。
- 教員や専門学校講師、指揮者として活躍できる人材を育てます。
- 学生一人ひとりの将来の目標に合った、きめ細かな指導を主体とした授業を実践します。
「作曲」の基礎を
徹底的に鍛える
大音で特に集中的に取り組むのが「和声学」「対位法」「楽曲分析」です。これらは音楽を構成する軸であり、作曲をするうえで絶対に欠かせない基礎知識です。まずこれらをしっかり身につけることが、自分を表現する作品を作るための第一歩。古典派やロマン派だけでなく、近代音楽や現代音楽にも通じるスキルです。
在学生の紹介
(掲載学年、時間割は2022年度のものです)
三木 柚穂さん(作曲専攻3年)
香川県立坂出高等学校 出身
――大音に入学して良かったことを教えてください
私は別の芸大を卒業後に編入しましたが、大音では圧倒的に視野が広がりました。多種多様な専攻生や国内外の著名な先生方と関わることで、音楽や芸術の在り方、伝え方について多角的に考えるようになりました。
――いつも心掛けていることはありますか
音楽には聴き手、つまり「伝えたい相手」がいるということです。作曲も演奏も独りよがりになってしまわず、メッセージが伝わるようにクリエイトしなければならないと思っています。
――いま集中して取り組んでいるのは?
楽曲分析と、それから演奏法を学ぶことです。楽器の奏法や楽譜の書き方の意味、時代様式などを学ぶことも作曲に生きています。各専攻の先生にお話を聞けるのも有意義です。特に楽しいのは指揮法の授業ですね。
――最後に目標を教えて!
アートとエンターテイメントの両立です。大音に編入して、改めて「音楽が専門家だけのものになって欲しくはない」と思いました。意味のある音を書き(芸術性)、それがより多くの人に伝わるように(大衆性)工夫していきたいです。
私は別の芸大を卒業後に編入しましたが、大音では圧倒的に視野が広がりました。多種多様な専攻生や国内外の著名な先生方と関わることで、音楽や芸術の在り方、伝え方について多角的に考えるようになりました。
――いつも心掛けていることはありますか
音楽には聴き手、つまり「伝えたい相手」がいるということです。作曲も演奏も独りよがりになってしまわず、メッセージが伝わるようにクリエイトしなければならないと思っています。
――いま集中して取り組んでいるのは?
楽曲分析と、それから演奏法を学ぶことです。楽器の奏法や楽譜の書き方の意味、時代様式などを学ぶことも作曲に生きています。各専攻の先生にお話を聞けるのも有意義です。特に楽しいのは指揮法の授業ですね。
――最後に目標を教えて!
アートとエンターテイメントの両立です。大音に編入して、改めて「音楽が専門家だけのものになって欲しくはない」と思いました。意味のある音を書き(芸術性)、それがより多くの人に伝わるように(大衆性)工夫していきたいです。
- Timetable
MON | TUE | WED | THU | FRI | |
1 | |||||
2 | 吹奏楽を素材とした音楽指導B | ジャズ編曲法II | 指揮法B III | ||
3 | 副科楽器(管弦打・邦楽)A II | 楽曲分析B III | 西洋文化史 | スコアリーディングB | |
4 | 副科鍵盤楽器VI(ピアノ) | 作曲VI | 管弦楽法B | ||
5 | 文化とオペラ | 現代音楽演習B |
卒業生の紹介
コンテンポラリー | 久保 洋子/作曲家 |
吹奏楽 | 高 昌帥/作曲家 酒井 格/作曲家 |
サウンドクリエイター | 信山 斉之/ゲームサウンドクリエイター、株式会社カプコン 執行役員 |
合唱 | 北川 昇/作曲家 |
映画音楽 | 渡邊 崇/作曲家、第37回 日本アカデミー賞 優秀音楽賞受賞(2013年「舟を編む」) |
指揮者 | 西本 智実/指揮者 イルミナートフィルハーモニーオーケストラ芸術監督 兼 首席指揮者、ロイヤルチェンバーオーケストラ音楽監督 兼 首席指揮者、日本フィルハーモニー交響楽団ミュージックパートナー ほか |
プレイヤー | 石井 彰/ジャズピアニスト 木村 知之/作曲家、ジャズベーシスト 森本 友紀/作曲家、電子オルガンプレイヤー |
若手音楽家の登竜門「日本音楽コンクール 作曲部門」入賞者
- 第71回 第2位(オーケストラ作品)松浦伸吾
- 第72回 入選(室内楽曲)河村真衣
- 第75回 第3位(オーケストラ作品)岸幸巨
- 第76回 第3位(室内楽曲)前田恵実
- 第76回 入選(室内楽曲)楠田陽子
- 第77回 入選(オーケストラ作品)森川陽子
- 第82回 入選(室内楽曲)杉本友樹
- 第83回 第1位(オーケストラ作品)杉本友樹
- 第84回 入選(室内楽曲)菱田麻耶
- 第86回 第3位(室内楽曲)髙木日向子
卒業生作品の「全日本吹奏楽コンクール課題曲」採用実績
- 2018年度全日本吹奏楽コンクール課題曲III「吹奏楽のためのワルツ」高昌帥(委嘱作品)
- 2017年度全日本吹奏楽コンクール課題曲V「メタモルフォーゼ~吹奏楽のために~」川合清裕(第9回 全日本吹奏楽連盟作曲コンクール 第1位)
- 2015年度全日本吹奏楽コンクール課題曲V「暁闇(あかつきやみ)の宴」朴守賢(第7回 全日本吹奏楽連盟作曲コンクール 第1位)
- 2014年度全日本吹奏楽コンクール課題曲III「『斎太郎節』の主題による幻想」合田佳代子(第24回 朝日作曲賞 入選)
各種作曲コンクール受賞者
松浦 伸吾 | 第13回 朝日作曲賞入選(『マーチ「ベストフレンド」』)、第71回 日本音楽コンクール 第2位(オーケストラ作品)、第3回 シートマイヤー国際チェレスタ作曲コンクール最高位入賞、第28回 現音新人賞 入選 及び 富樫賞、第2回 国際アルケマ作曲コンクール(IACC) 作曲部門 第1位 及び アルケマ賞 |
河村 真衣 | 第72回 日本音楽コンクール 入選(室内楽曲)、芥川作曲賞ノミネート、現音新人賞 入選 |
岸 幸巨 | 第75回 日本音楽コンクール 第3位(オーケストラ作品) |
前田 恵実 | 第76回 日本音楽コンクール 第3位 (室内楽曲)、第30回 日本交響楽振興財団 奨励賞 受賞、第7回 武生作曲賞 入選、第5回 JFC作曲賞 入選 |
楠田 陽子 | 第76回 日本音楽コンクール 入選(室内楽曲) |
森川 陽子 | 第20回 現音作 新人賞 受賞、第28回 日本交響楽振興財団 奨励賞 受賞、第77回 日本音楽コンクール 入選(オーケストラ作品) |
岩谷賞受賞、2011年ベルギーでのTactus(室内楽) 入選 | |
合田 佳代子 | 第24回 朝日作曲賞 入選 |
朴 守賢 | 日本クラリネット協会創立30周年記念事業 クラリネット作品コンクール 第3位、第7回 全日本吹奏楽連盟作曲コンクール 作曲部門 第1位、国際現代音楽協会(ISCM)World Music Days 2009(スウェーデン)、2014(ポーランド)入選 |
立木 貴也 | 第25回 京都芸術祭音楽部門 京都芸術祭新人賞 受賞、RISUONANZE incontri di nuove musiche(2014、イタリア) 入選、第3回 洗足現代音楽作曲コンクール(B部門:鍵盤楽器作品)入選 |
杉本 友樹 | 第82回 日本音楽コンクール 入選(室内楽曲)、第83回 日本音楽コンクール 第1位(オーケストラ作品) |
菱田 麻耶 | 第84回日本音楽コンクール 入選(室内楽曲) |
川合 清裕 | 第32回現音作曲新人賞 受賞、第8回JFC作曲賞コンクール 入選、第3回 洗足現代音楽作曲コンクール B部門(鍵盤楽器部門) 入選、第9回全日本吹奏楽連盟作曲コンクール 第1位 |
髙木 日向子 | 第86回日本音楽コンクール 第3位(室内楽作品)、ジュネーブ国際音楽コンクール 作曲部門 優勝 |
教員紹介
作曲のスペシャリストが
個性を引き出して指導します。
個性を引き出して指導します。
取得できる資格
大学音楽学部 音楽学科
- 中学校教諭一種免許状(音楽)※
- 高等学校教諭一種免許状(音楽)※
- 小学校教諭一種免許状(神戸親和女子大学との提携により所定の要件を満たすことで取得可能です。このプログラムは2年次前期にのみ開始できます。)