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Vol.3 年頭所感 (2017/01/07)




謹賀新年。2017年になった。年初にあたり、思うことを述べようと思うが、
昨年度のDAI-ONミュージカル第5回公演パンフレットに寄せた一文で、2017年度の年頭所感としたい。


―― 2016年度 DAI-ONミュージカル 第5回公演「かがり火恋唄」 ――
パンフレットより


●ロケット発射 数○前

たとえ学生主体の公演であっても「お客様を感動させる」。この目標が定まれば、学生一人一人が何を為すべきかは自ずと決まる。ミュージカルを演じるための肉体と声を鍛え、合わせて想像力を豊かにし、作品に必要な知性を磨く。
とまれ、短大生の2年間は実に忙しい。「歌」「踊り」「演技」。取り組む課題は多く、他の科目の勉学も欠かせない。いくら時間があっても足りないだろう。
しかし人間、一生に一度ぐらい本気で一つのことに「のめり込む」のも悪くない。

「2年間で道を決める」が学生に課せられた最終課題だ。
卒業を間近に控え、歩んできた道筋の延長にプロへの光が見える学生もいる。彼女(彼)達がどこまで登っていけるか…。
また、志叶わず俳優の道をあきらめて社会へ入って行った者は、短大時の修練の日々に社会人としての生き方が示されていたことに気づくかもしれない。
いずれにせよ、卒業生の多くがこれから幾度も人生の岐路に立たされ、選択を迫られることだろう。その時、2年間におよんだミュージカル修行が役だってほしい。
卒業生に幸あれ!

さて、欧米の優れたミュージカル作品は大阪でも観ることができる。例えば「ブロードウエイ発、東京経由、大阪」という構図で。
しかしそれだけで本当にいいのか?「大阪発、東京経由、ブロードウエイ」があってもいいのではないか?
こんな愉快な目標を持てば、安易な作品づくりは決して出来ない。
優れたミュージカル作品は例外なく「物語構成(台本)」が充実しており、そこへ「音楽」が最重要ファクターとして加わる。これを念頭に、我々は髪をかきむしり、頭をあちこちにぶつけながら、少ない予算と限られた時間の中で、毎年オリジナル作品を学生と共に作り上げてきた。まるで「下町ロケット」のように。
規模や豪華さでは敵わないまでも、ドラマ性や楽曲構成においては欧米にヒケを取らない。プロレベルの出演者によるそんな作品を庄内の工場(大学)で作り、いつか大阪の地から打ち上げたい。5年前、私の就任当初、周りの誰もが「夢物語」と思ったロケット発射までもう少しのところまで来ている。
昨年に引き続きご協力頂いている豊中市を始め、本日ご来場の皆様には今後とも変わらぬご支援とご鞭撻のほどお願い申し上げる次第です。

追記:今公演から千円の観劇料金を頂くことになった。その価値があると思って頂けるか否か。

ミュージカルコース 教育主任
DAI-ON ミュージカル研究会 代表
羽鳥三実広



以上が昨年の公演の寄稿文である。思いは今年も全く変わらない。
皆々さま、今年もよろしくお願い申し上げます。