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専攻・コース


卒業生からのメッセージ


(団体名50音順)

神奈川フィルハーモニー管弦楽団 ホルン首席奏者

坂東裕香さん


神奈川フィルに入団後、特に印象に残っていることは、音楽監督を務める沼尻竜典先生の指揮でカルメンの前奏曲を演奏した時のことです。リハーサル後、突然命が吹き込まれたかのようにオーケストラの音がキラキラし、まるで目の前の情景が見えてきそうな演奏に変化しました。マエストロの雑談混じりの指示や情景の説明でこんなにも曲や音が変わるのか、音楽ってワクワクして楽しいなと改めて思えたエピソードでした。

首席奏者として心がけているのは、soloやtuttiなど状況に応じて音色や発音を変たり、自分が先導を切るのか他の楽器の補佐に回るのかなど、今自分がオーケストラの中でどの位置にいるのかを考えながら演奏することです。

大音時代はホルン専攻だけでも沢山の学生がいて、自分の強みを理解し伸ばしつつ、自分にはない仲間の良いところなどに刺激を受け、高めあった事が上達に繋がったように思います。特に印象に残っているのは、4回生のオーケストラ定期です。ブラームスの交響曲第2番の1stを演奏したのですが、リハーサルでは気持ちよく演奏していたのに、本番だけガチガチに緊張し全身が震え満足に演奏出来ませんでした。初めての体験でした。以来、緊張への対策が取れるようになったと思います。あの時の(恐怖)体験があったからこそ今の自分がいるのだと思っています。

大学はサロンに行けば友達がいて、楽器のことで不安や疑問が湧いても側に先生がいる最高の環境です。学生のうちに、色んな人やオーケストラの演奏を聴き、学業も遊びも全力で楽しみ、他校の人と交流するなど、閃きや向上心を湧き立てるような沢山の経験をして下さい。きっと社会に出てから、それらの経験がみんなの知識になり、助けになります。学生時代は宝です。悔いなく全力で過ごしてください。


神戸市出身。滝川第二高等学校、大阪音楽大学卒業。2015年に渡独、シュトゥットガルト放送交響楽団首席奏者であるWolfgang Wipfler氏の元で研鑽を積む。これまでにホルンを伏見浩子、近藤望、池田重一、Wolfgang Wipflerの各氏に、室内楽を宮本謙二、森下治郎の各氏に師事。Dale Clevenger氏のマスタークラスを受講。ザ・カレッジオペラハウス管弦楽団を経て2017年11月より神奈川フィルハーモニー管弦楽団首席奏者。2022年兵庫県立芸術文化センター主催によるワンコインコンサートに出演。Alexander Horn Ensemble Japanメンバー。山野楽器ウィンドクルー講師。

神奈川フィルハーモニー管弦楽団 トランペット奏者

小畑杏樹さん


神奈川フィルに入団してすぐは、プロの現場ならではの空気感や緊張感に圧倒されました。日々の練習やリハーサルでは、「どうしたらもっといい音楽になるのか」を常に考え、試行錯誤を繰り返す時間の連続です。周囲の先輩方の真摯な姿勢から学ぶことも多く、音楽に対する意識が大きく変わりました。

大音は先生方との距離が近く、技術面はもちろん、音楽に対する姿勢や人としての在り方まで、多くのことを教えていただきました。ただ、当時の私は未熟で、先輩や先生方からの言葉を素直に受け取ることが難しい時期もありました。ですが、今になってようやく、その言葉の意味や重みを深く実感しており、本当にありがたい教えだったと感じています。

特に印象に残っているのは、オペラを実際にオペラハウスで演奏できた経験です。声楽とオーケストラが一体となって音楽を作る現場に学生のうちから関わることができたのは、大きな学びでした。また、室内楽の授業もとても印象的でした。他の楽器との関係性や音のバランスを考える力が鍛えられ、今のオーケストラでの演奏にも直結しています。そして、同期とは今でも交流があり、違う環境で成長していく姿に刺激を受ける日々です。

学生のうちは、失敗を恐れずにいろいろなことに挑戦できる貴重な時間です。今はわからなくても、先生や先輩方の言葉がいつか大きな意味を持つ日が来ると思います。仲間との関係や、ひとつひとつの経験を大切にしながら、自分の音楽を深めていってください。


京都府出身。京都府立西乙訓学校学校出身。大阪音楽大学音楽学科音楽部卒業。これまでにトランペットを、吉田治人、稲垣路子、杉木淳一郎の各氏に師事。室内楽を池田重一氏に師事。ティモシー・モリソン氏の公開レッスンを受講。神奈川フィルハーモニー管弦楽団トランペット奏者

新日本フィルハーモニー交響楽団 トランペット奏者

講﨑里穂さん


新日本フィルに入団して、楽団員のみなさんが音楽と真摯に向き合う姿に日々刺激を受けながら、私自身も演奏に取り組んでいます。正団員として初めて臨んだ定期演奏会は、ショスタコーヴィチの交響曲第11番でした。トランペットは3パート編成で、どのパートも目立つ場面が多く、緊張感のある本番でしたが、オーケストラ全体の音楽がとても心地よく、自分もその流れの中で集中して演奏できたことをよく覚えています。トランペットセクションはとても仲が良く、いつもお互いを尊重しながら、より良い音楽を目指して前向きに取り組んでいます。そんな仲間とともに音楽を創れること、このオーケストラの一員になれたことを、日々幸せに感じています。

学生時代は学生の数が多いこともあり、些細なことでも気軽に相談できたり、一緒に練習したりできる、非常に恵まれた環境でした。私自身、1年生の頃から先輩方に声をかけていただき、アンサンブルの演奏会に出演させていただく機会にも恵まれました。下級生の頃から、第一線で活躍されている先輩方の演奏を間近で聴くことができた経験は、私にとって大きな学びであり、今も深く印象に残っています。

また、オーケストラの授業は、学生生活の中でも特に印象に残っています。私が4年生の時にはちょうど創立100周年を迎え、記念演奏会をはじめ、たくさんの本番に参加させていただきました。1stも2ndも両方経験できたことはとても貴重でしたし、先生方からいただいたたくさんのアドバイスは、今でも自分の基礎としてあります。私にとって、大きな学びの場だったと感じています。

後輩の皆さん、4年間はあっという間です。やってみたいと思ったことには、ぜひ前向きにチャレンジしてみてください。いつか現場でご一緒できるのを楽しみにしています。
京都府宇治市出身。京都橘高等学校、大阪音楽大学音楽学部音楽学科管楽器専攻卒業。第7回関西トランペット協会新人演奏会出演。これまでにトランペットを稲垣路子、西馬健史の両氏に師事。ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団トランペット奏者を経て、現在新日本フィルハーモニー交響楽団トランペット奏者。

仙台フィルハーモニー管弦楽団 テューバ首席奏者

山田悠貴さん


仙台フィルはエキストラで初めて来た時からとても雰囲気が温かく、団員もスタッフの方々もとても親切にして下さるので、安心して演奏に集中できます。定期演奏会の終演後にはロビーでお客様のお見送りをするのですが、お客様も温かい方ばかりで、地域に愛されている素敵なオーケストラだと思います!

首席奏者と聞くと、目立つパートを演奏する人というイメージが強いですが、テューバの場合は常に1人なので、全体とのブレンド感を意識することが多いです。ある時は4人目のトロンボーンになったつもりで、ある時はコントラバスと管楽器を結ぶ架け橋になったつもりで、またある時はオペラ歌手になったつもりで、多彩な表現ができる首席奏者になれるよう日々精進しています。

大音では素晴らしい先生と、同じ志を持った仲間に出会え、本当に沢山の経験をさせてもらいました。朝から晩まで練習室をハシゴして、最後は守衛さんが来るまでプレハブ(O2号館)で練習してラーメンを食べて帰る、という生活をしていたので、入学当初から身体(特にお腹)も成長しました(笑)。井上道義先生の指揮で演奏したショスタコーヴィチの交響曲第10番は特に印象に残っています。リハーサルが始まって1音目から、ただならぬ気配に身慄いしたのを鮮明に覚えています。

学生時代はとにかく演奏会に行く事をオススメします!僕はオーケストラについての知識がほとんど無い状態で入学したのですが、学生券のおかげでリーズナブルにプロのオーケストラをたくさん聴くことができ、演奏や音のイメージを学ぶことができました。個人の練習ももちろん大切ですが、沢山の良い音楽に触れて、良い学生生活を過ごしてもらえたら良いなと思います。応援しています!!


大阪府大阪市出身。箕面自由学園高等学校卒業。大阪音楽大学管楽器専攻を首席で卒業。在学中第31回 ザ・コンチェルトコンサートに出演。ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団とR.V.ウィリアムズのテューバ協奏曲を演奏。これまでにテューバを、藤田 敬介、潮見 裕章、各氏に師事。 第36回ヤマハ管楽器新人演奏会に出演。 第61回関西新人演奏会に出演。 新進演奏家育成プロジェクト オーケストラ・シリーズ 第59回大阪に出演。2020年度アジアユースオーケストラに合格。 2023年度小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトXIXに参加。2021年4月〜2024年3月まで、ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団 コアメンバー。2024年5月、仙台フィルハーモニー管弦楽団 テューバ首席奏者に就任。

広島交響楽団 トランペット首席奏者

金井晶子さん


管楽器の最大の魅力は、オーケストラ、室内楽、ソロまで多様なジャンルの音楽でキラッと輝く存在になれること。管楽器は息づかいがダイレクトに音色に影響します。さまざまな息づかいから生まれる音色は、同じ作品を演奏しても十人十色で魅了されます。

大音は合奏の授業が充実していることが魅力で、オーケストラで必要な能力を授業のなかで自然と身につけられました。学年や専攻を超え仲間たちと切磋琢磨しながら、じっくりと自分自身を磨けたことは、今でも役に立っています。個人練習のための設備も十分に用意されているので、のびのびと練習できました。

大音なら、たくさんの仲間や先生、職員の皆さんに手厚くサポートしてもらいながらさまざまなことにチャレンジできる、音楽漬けの毎日を過ごせます。そのなかで自分がどんな音楽家になりたいかが見えてくるはず。そんな目標を大切にしながら、大学を最大限に活用し、失敗を恐れず自分を磨き続けてください!


2014年大阪音楽大学器楽学科管楽器専攻卒業。2016年大阪音楽大学大学院音楽研究科器楽専攻修了。2016年からザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団登録団員、大阪音楽大学演奏員を経て、2017年より広島交響楽団トランペット奏者。トランペットを吉田治人、秋月孝之、飯塚一郎、神代修の各氏に師事。室内楽を池田重一氏に師事。