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本学の学費の考え方について


在学生・保護者 各位
 在学生および保護者の皆様より、「授業料」・「施設費」の返還に関するご質問、ご照会をいただいています。本学でも、このことについて、慎重に協議・検討を行ってまいりましたが、現時点で返還のご要望にお応えすることは難しいとの結論に至っております。
 在学生の皆様が、平時と同一の形での授業を受講したり、学生生活を送ったりすることができない状況については、本学としても大変心苦しく感じているところであり、そのための対策に全力で臨む毎日が続いています。多くの大学と同様、本学におきましても、新型コロナウィルス禍が起こる前は、遠隔授業に対応する設備や施設が十分に整っていたとは言えません。その反省をもとに、少しでも早く在学生の皆様の授業を受講できる権利を確保し、現在の状況下でも最善の学びを得ることができるように、まだまだ十全な状態とは言えないまでも、相応の投資を行い、設備を整えてまいりました。また学生の皆様に遠隔授業環境を少しでも整えていただくために、全学生一律に支援給付を行いました。対面授業やレッスンを段階的に開始するにあたっては、感染防止対策を万全にするために、飛沫防止パネルや消毒液の設置など、施設の増強、充実も行っております。
 「施設費」とは、単なる教室・練習室等の利用料としてだけの経費ではなく、教育・研究環境の充実に向けて、今回のような危機的状況への臨機の対応や、長期間を見据えたキャンパスの整備や設備の購入、維持、管理等に充当するものなのです。そして、これまで在籍した全学生の皆様に等しくご負担をいただくことによって、現在の学生の皆様が充実した教育を享受できる大学の施設全体の維持ができているのです。このことを何卒ご理解いただきたいと思います。
 「授業料」につきましては、半年ごと納めていただく形をとってはいますが、大学は基本的に4年間、短大、大学院は2年間の学習の結果として学位が授与される総合的なプログラムとして構築しております。今回の事態により、本学でも一時的に休校せざるを得ないことにはなりましたが、このような状況下でも、文部科学省が定めた授業回数や時間を満たし、教育の質を確保するため、シラバスや教材を見直すなどの各種対応も行なってまいりました。多くの教員が授業内容を再構築し、遠隔授業環境においても在学生の皆様の将来に資する学習内容を提供するため、日夜多大なる研鑽を重ねております。「授業料」は、在学期間全体を通してご負担いただいているものを分納していただいているものであり、期間ごとに分けて考えることは困難であるということを、何卒ご理解いただきますようお願いいたします。
 以上のことを踏まえ、本学では冒頭の結論に至りました。
 今後とも、教職員一同、学習環境の整備、教育の質の確保、向上に全力で取り組む所存ですので、何卒、ご理解、ご賢察のほど、どうかよろしくお願い申し上げます。
2020年7月21日
学校法人大阪音楽大学