グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



広報誌「MUSE」

ホーム > 広報誌「MUSE」 > 演奏会・イベントレポート > 後期ロマン派の音楽に浸る一夜「第64回定期演奏会」(2021/12/3開催)

後期ロマン派の音楽に浸る一夜「第64回定期演奏会」(2021/12/3開催)


12月3日(金)、ザ・シンフォニーホールで大阪音楽大学定期演奏会が開催されました。指揮は大阪フィルハーモニー交響楽団の音楽監督を務める尾高忠明氏。ドヴォルジャークの序曲「謝肉祭」作品92のはじけるような演奏で幕が開けました。打楽器やハープがカーニバルの活気を盛り上げる中、オーボエとフルートのソロや緩急自在なオーケストラの演奏で豊かな音色を響かせました。

続いての「4つの最後の歌」はシュトラウスの絶筆作品、人生のうつろいをいかに表現するかが聴きどころです。ひとフレーズごとに静と動をたゆたう弦のハーモニーに、ソリストを務めた並河寿美特任准教授の光に包まれたような美声。歌い上げる甘美な調べにフルートが重なり、オーケストラも共鳴します。たっぷり余情を残した演奏に、会場は静かな感動で満たされました。

クライマックスは大作、ブルックナーの「交響曲 第7番 ホ長調(ハース版)」。弦のトレモロで幻想的に始まり、次第に跳躍して伸びやかな演奏へ。ヴァーグナーテューバの存在感も光ります。作曲者が敬愛するヴァーグナーへの葬送の思いを込めたアダージョから、金管の掛け合いが印象的なスケルツォへと、尾高氏の熱のこもった指揮に呼応していくオーケストラ。クライマックスのユニゾンでは、学生たちのエネルギーが一つになりホールを揺らしました。
後期ロマン派の曲で構成した本公演は、奏者も聴き手も「人生」に深く感じ入る時間になりました。音楽を志す仲間たちと研鑽の成果を存分に披露した管弦楽団に喝采が送られ、「学生の一生懸命な演奏にパワーをもらいました」と、尾高氏の言葉で締めくくられました。

© S.Yamamoto