理事長からのメッセージ
大阪音楽大学は2015年に創立100周年を迎えた、関西唯一の、我が国でも特筆すべき長い伝統を誇る音楽単科大学です。創立者、永井幸次先生の「世界音楽、並びに音楽に関連せる諸般の芸術は、この学校によって統一され、新音楽、新歌劇の発生地たらんことを祈願する」という高邁な大志のもと、まだ十分に環境の整わなかった創立時代から、日本最初の本格的なオペラハウスや、貴重な資料を多数収蔵する音楽メディアセンターの入る100周年記念館を擁する今日に至るまで、優れた音楽人を世に送り出すべく、教職員ともに心を一つにして音楽教育や音楽社会貢献活動に邁進してきました。今や本学で学んだ卒業生は優に3万数千人を超え、関西、否日本や世界の音楽シーン、さらには社会の様々な場面でめざましい活躍を見せてくれています。その意味で、伝統というものの持つ意味や重みを改めて噛みしめる毎日です。
ただ伝統というものは、それを闇雲に墨守したり、現状に無批判に安住したりしているだけでは、いずれ輝きを失い、ついには雲散霧消してしまいかねないものでもあります。先人から引き継いだ知恵や教えをしっかりと身に纏いながら、それらを今の知恵やたゆまぬ努力で常に刷新し、新たな姿へと塗り変えていこうとする不断の努力があって始めて、伝統は本当の意味での輝きを増します。本学が、日本で初めてジャズやポピュラーを学ぶことができるコースを創設したり、我が国にはまだ国立のものすら存在すらしなかったオペラハウスの建設に我が国で初めて挑んだりしたのは、「新音楽、新歌劇の発生地」たらんことをいつも念じておられた創立者、永井幸次先生の、まさに夢を実現するためであると同時に、常に新しいものを求めて改革に挑戦し続けることこそが、創立者の志やそれを引き継ぎ育んできた伝統を、真の意味で守る最善の方法であると考えてきたからです。
2016年には、大阪音楽大学にとって新たな分野である、実用音楽創作に取り組むミュージッククリエーション専攻や、音楽で人間と社会を結び活性化する術を学ぶミュージックコミュニケーション専攻の二つの専攻を開始し、多くの若者が新たな学びに情熱を燃やしています。今後も大阪音楽大学は、社会で堂々と生きていくことのできる「力強い音楽人」の育成と社会への輩出を目指して、様々な新しい試みにチャレンジしていきます。それこそが大阪音楽大学の大切なアイデンティティーに他ならないからです。
我々とともに歩み、真の意味で人間や社会の欠くべからざる精神的糧となる新音楽や新歌劇の創造へと果敢に挑戦する意欲を持った多くの人たちが、本学に大志を抱いて集ってくれることを心より期待しています。
学校法人大阪音楽大学理事長 中村孝義
ただ伝統というものは、それを闇雲に墨守したり、現状に無批判に安住したりしているだけでは、いずれ輝きを失い、ついには雲散霧消してしまいかねないものでもあります。先人から引き継いだ知恵や教えをしっかりと身に纏いながら、それらを今の知恵やたゆまぬ努力で常に刷新し、新たな姿へと塗り変えていこうとする不断の努力があって始めて、伝統は本当の意味での輝きを増します。本学が、日本で初めてジャズやポピュラーを学ぶことができるコースを創設したり、我が国にはまだ国立のものすら存在すらしなかったオペラハウスの建設に我が国で初めて挑んだりしたのは、「新音楽、新歌劇の発生地」たらんことをいつも念じておられた創立者、永井幸次先生の、まさに夢を実現するためであると同時に、常に新しいものを求めて改革に挑戦し続けることこそが、創立者の志やそれを引き継ぎ育んできた伝統を、真の意味で守る最善の方法であると考えてきたからです。
2016年には、大阪音楽大学にとって新たな分野である、実用音楽創作に取り組むミュージッククリエーション専攻や、音楽で人間と社会を結び活性化する術を学ぶミュージックコミュニケーション専攻の二つの専攻を開始し、多くの若者が新たな学びに情熱を燃やしています。今後も大阪音楽大学は、社会で堂々と生きていくことのできる「力強い音楽人」の育成と社会への輩出を目指して、様々な新しい試みにチャレンジしていきます。それこそが大阪音楽大学の大切なアイデンティティーに他ならないからです。
我々とともに歩み、真の意味で人間や社会の欠くべからざる精神的糧となる新音楽や新歌劇の創造へと果敢に挑戦する意欲を持った多くの人たちが、本学に大志を抱いて集ってくれることを心より期待しています。
学校法人大阪音楽大学理事長 中村孝義