大栗文庫について

 「なにわのバルトーク」、「日本のハチャトゥリアン」と称された作曲家、大栗裕。ホルン奏者として音楽家のキャリアをスタートさせ、1955年にオペラ「赤い陣羽織」で作曲家としてデビュー。その後は吹奏楽やオーケストラ、合唱曲に映画音楽と多様な作品を残し、「大阪俗謡による幻想曲」がベルリン・フィルハーモニー管弦楽団に演奏されるなど、世界にその名を知られる作曲家として、生涯を通して活躍を続けました。

 その傍ら1954年7月から1982年4月(他界の年)まで、約28年の長きに渡り大阪音楽大学(以下「本学」という。)の講師として後進の指導にあたり、一流の音楽家・教育者を育て上げるなど、指導者としても優れた業績を残されています。

 本学では、他界された翌年から大栗裕作品の多くの自筆譜などの遺品資料を、付属図書館を拠点に収集し「大栗文庫」として管理しております。

 2007年4月12日、この遺品資料は、大栗裕氏夫人より学校法人大阪音楽大学に寄贈されました。本学は大栗氏夫人の御好意に感謝し、「大栗文庫」と名付けられたこの貴重な財産を、建学の精神の体現として活用するため、また、偉大な作曲家の足跡を記録し、貴重な文化教育資産として音楽文化の発展に寄与するべく、この遺品資料の整理や分析、それらをもとにした研究を推進しています。

◎寄稿:「大栗裕、これぞ大阪の作曲家」
    (大阪音楽大学 非常勤講師 白石知雄)


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