大阪音楽大学・大阪音楽大学短期大学部
理事長 学長 中村 孝義
関西唯一の音楽専門大学として
政治や経済が混迷を深めるとき、文化や教育はとかく二の次になりがちです。なぜなら、それらに対する投資が成果を見せ始めるのにはそれ相応の時間がかかるからです。これらに投資したからといって、まるで病人に即効薬を与えたかのように、何かが一朝一夕に改善されることは基本的にはありません。しかしだからといって、文化や教育への投資を渋り、怠ったとき、その社会は精神的に荒廃の度を深め、なかなかもとの文化国家の水準に復するのが難しい打撃を蒙ります。現在のような難しい局面に直面しているからこそ、われわれ文化や教育に携わるものは、気を引き締め、自らを律し、その意味を真剣に追求し、振興する気持ちを新たにしなければなりません。
大阪音楽大学は、関西の音楽文化や音楽産業の中核を担う、関西唯一の音楽専門大学として、これまでも社会に貢献する有為な人材を多数育て送り出してきました。今日のように、社会的に混迷を極める時代だからこそ、今その伝統の力と創造の力を世に示さねばならないと考えています。折りしも5年後の2015年は本学の創立100周年に当たっています。本学では、2011年を創立100周年に向けての記念事業開始年と位置づけ、今一度、本学創立者・永井幸次が記した建学の精神「世界音楽並ニ音楽ニ関連セル諸般ノ芸術ハ 之ノ学校ニヨッテ統一サレ 新音楽新歌劇ノ発生地タランコトヲ祈願スルモノナリ」を、帰属する者全員が反芻し肝に銘じたいと考えています。
建学の精神に刻み込まれている重要な文言を、2011年から順次、様々な事業を通じ読み解いていく作業を通して、本学の目指す理念や理想を学内外の皆様にお知りいただくと同時に、関西、ひいては日本の音楽文化の発展に寄与したいと考えています。2011年のキーワードは「世界音楽」。どうぞ今後の大阪音楽大学の展開にご期待ください。
・ 受験生の皆さんへ
・ 2010年度卒業式学長式辞
・ 2011年度入学式学長式辞


