久保田 テツ

准教授

久保田 テツ

PROFILE

1995年よりシンクタンク勤務し、都市空間におけるアートプロジェクトのメセナ事業運営に携わる。
大阪大学コミュニケーションデザイン・センター(CSCD)特任准教授を経て、本学准教授に就任。
CSCDでは主に映像メディアデザインとコミュニケーションに関する教育研究、映像ドキュメンテーション実践、アートを軸とした社学連携事業などに取り組む。また、映像作家および音響作家としても活動中。

2000年度より早稲田大学メディアネットワークセンター(現グローバルネットワークセンター)非常勤講師。
NPO remo[特定非営利活動法人記録と表現とメディアのための組織]理事。

NPO remo[特定非営利活動法人記録と表現とメディアのための組織]

社会との関わりを重視し音楽企画を動かす実践力を。

この専攻で身につけるのは、音楽で新しいコミュニケーションのカタチをつくるための力です。企画の面白さは、何もなかったところからモノやコトをつくっていくところにあります。
学びのなかで特に重視しているのが「社会との関わり」です。イベントを行うには、主催の企業や行政の担当者、地域の自治会長や会場運営者など、さまざまな人との協働が不可欠。来場するお客様や作成した冊子の読者をイメージしても、多くの場合は学外の人々です。つまりは送り手も受け手も、それぞれが社会の多種多様な領域に生きる人たちであり、企画を具現化するには、こういった人々と対話をしながら場や物事をつくりあげていく必要に迫られます。このようなプロセスこそが学びの核となるもの。社会と関わる経験を積み、企画を具体的に実現させることで、コミュニケーションをカタチにする実践力が培えるのです。

世界の多様性を知り社会に必要なスキルを獲得。

学びを通じて知ってほしいのは、世界の多様性です。それは同時に、自分が活躍できる場が必ずあると知ることにもつながります。新たに知った世界の多様性を柔軟に受け入れ、「では、どうするか」を常に意識してください。
社会に点在する「解決すべき課題」をおぼろげにでも見て、「音楽を通じて、その課題に対し何ができるのか」を考えてみる。いつも「自分ならどうするか」を念頭に置いて物事を考えることは、コミュニケーションを創造するうえでとても重要です。それこそが流行や固定概念に縛られず、自由な発想を生みだすことにも結びつきます。
音楽を通して、社会の課題にどう向き合っていくのか。この専攻では、物事を主体的に捉え、疑問をもち、出来事の具体化を通して課題を解決する訓練に力を入れています。なぜなら、その結果得られる力は、いまの社会で本当に必要とされるものだからです。

音楽大学の強みを活かして興味や関心を具現化できる。

このような専攻は珍しく、大学教育という分野において新しい試みであることは間違いありません。この1年で学生たちが自分の考えを的確に話せるようになってきたのも、多くの時間を対話に費やしている成果でしょう。
音楽は、あらゆる人に親しみのある存在。文化芸術としてポピュラーな表現である「音楽」を素材に、社会と協働しながら、学内の優れたプレーヤーたちの協力も得て、企画を実現する。それが可能なのも、本学の大きな強みです。
いろんな人、いろんな職業、いろんな世界を知り、自分の興味や関心、好きな人や好きな世界を自分で編集しながら、それを具体的な「場」として体現できるのが、この分野の魅力。学生の熱意が、授業に反映されやすいのも、まだ新しい専攻の利点だと言えるでしょう。新たな領域に向けて、みなさんと一緒に道をつくりながら、一緒に歩んでいければうれしく思います。

久保田先生のイベント実績例
【サウンドデザイン(作編曲)】
日東電工「サウンドロゴ」
Coca-Cola「Billboard」
日産自動車「NISSAN IFORMATION CHANNEL」
ハーゲンダッツ「チャイ味」
小学館「少年サンデー」
SEGA「WCCF」
Discovery Japan「Global Warning PSA/Athelete」
Discovery Japan「世界に拍手」
MTV JAPAN「SCREEN」
MTV JAPAN「CONSENSUS」
SPACE SHOWER TV「TOP100」
SPACE SHOWER TV「SUPER HITS」
SPACE SHOWER TV「LIFE」 など
【中高生のためのVJワークショップ】
VJとは「ビデオ (ビジュアル) ジョッキー」のこと。撮影だけでなく素材を広く収集・編集しながら新たな映像を作り出していく活動です。中学生&高校生を対象に、YouTube上の映像をサンプリング、VJ用のフリーソフトを使用して映像を創作&上映するイベントを実施。作品は「Apple Store 心斎橋」で発表しました。
Collaboration/大阪新美術館建設準備室(旧大阪市立近代美術館設立準備室)
【Radio graf】
大阪を拠点に、家具・空間・プロダクトから食やアートにわたって多様なクリエイティブ活動を展開する「graf」。Radio grafは、grafにまつわるアーティストやデザイナーなど10名のゲストと展開するインターネットラジオ番組。この録音編集、サウンドロゴやジングル制作など全てのサウンドデザインを担当しました。
Website/graf
【ラボカフェ・プロジェクト】
2008年にオープンした社学連携スペース「アートエリアB1」。対話型イベントや音楽系イベントを実施しており、2014年秋に開催した「鉄道芸術祭 vol.4/音のステーション」ではアーティストのセレクトからラジオ、コンサートなどを企画&実施しました。また音楽評論やラジオDJなどで有名なピーターバラカン氏やゴンチチのチチ松村氏などを迎えたブルーグラスイベントなどにも参画。
Website/アートエリアB1
【アート&テクノロジー知術研究プロジェクト「知デリ」】
大学と社会が連携し、アートや科学技術、文学などさまざまな分野で活躍するゲストを迎えて表現や技術について話し合うトークプログラム。それぞれが持つ「知術」(知識と技術)を参加者と交換し、新しい発想の創出やアイデアの実現につなげることを目指す。Apple Storeや阪急うめだ本店などでも実施。
WebSite/知デリ
【受賞】
PROMAX/ASIA AWARD2007 BEST SOUND DESIGN SILVER「Global Warning PSA-“Athelete”DISCOVERY JAPAN」
商業映像の国際コンペティション「PROMAX/ASIA」において、ディスカバリージャパン/キャンペーンCMに向けて制作したサウンドがBEST SOUND DESIGN銀賞を受賞しました。