1999年 ザ・カレッジ・オペラハウス主催公演~開館10年のあゆみ

建学の精神「新音楽 新歌劇の発生地たらん」ことをめざし、創立70周年事業の一環として建設したオペラハウスが4月に開館10周年を迎えた。中規模ながらも、日本初にして唯一専属のオーケストラと合唱団を併せ持つオペラ専用劇場として、またあらゆるジャンルの演奏に適するよう備えた音響反射板、残響時間可変装置により、春秋のオペラ・シリーズをはじめ、管弦楽団、合唱団の定期公演や、内外の著名演奏家を招いてコンサートを開催し、学生たちに上質の音楽に接する機会を提供するとともに、開かれた大学として市民にも開放してきた。オペラハウス鑑賞会員の登録は1,000人を越えており、開館以来の入場者数は約25万人に達していた。

一方、定期演奏会をはじめ学生たちによる演奏会は年間70公演を数え、中でも選抜学生オペラやピアノ・グランド・コンサート、ザ・コンチェルト・コンサートなどオーディションにより出演機会が得られる演奏会は、学生たちにとってオペラハウスに出演することが一つの目標となり、学修の励みになっていた。それは多くの若い演奏家を輩出することにつながるものであった。

この10年間にオペラハウスの公演は、1992年にディスカバー・オペラ・シリーズⅣ《若い恋人たちへのエレジー》(H・V・ヘンツェ)で大阪文化祭賞本賞、1997年に日本オペラ・シリーズⅤ《金閣寺》(黛敏郎)でABC国際音楽賞、大阪舞台芸術賞、三菱信託音楽賞を受賞。大学ベースの独自のオペラ活動で、全国にその名を知られるようになっていた。これらの実績による成果を披露し、さらなる発展を図るべく、5月30日のガラ・コンサートを皮切りに、室内楽、協奏曲、ピアノ、マリンバ、オペラの新モーツァルト・シリーズまで、多彩な6つのザ・カレッジ・オペラハウス開館10周年記念公演を開催した。

年表に掲出のシリーズ「世紀末から新世紀へ」Ⅱ ブリテン《アルバート・へリング》、新モーツァルト・シリーズⅠ《フィガロの結婚》以外の公演は以下の通り。


4月23日 ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団第23回定期演奏会

韓国人指揮者ジョン・ヴィクトリン・ユウが初めて日本のオーケストラを指揮した公演であった。
 
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6月2日 オペラハウス室内楽シリーズ 宗倫匡と仲間たちⅡ

ザ・カレッジ・オペラハウス開館10周年記念公演の第2弾。
 
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6月6日 横山幸雄 ピアノ・リサイタル

ザ・カレッジ・オペラハウス開館10周年記念公演の第3弾。
ショパン没後150年にあたり、1990年(平成2年)に19歳の若さでショパン国際コンクール第3位(1位なし)に輝いた横山幸雄を招聘。
横山はコンクール入賞の翌年に自身初のCD『ショパン ピアノ協奏曲第1番』の録音をオペラハウスで行っており、ゆかりの会場でのリサイタルとなった。
 
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6月11日 モーツァルト 交響曲の夕べ

ザ・カレッジ・オペラハウス開館10周年記念公演の第4弾。黒岩英臣指揮、ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団の共演で、本学出身の中堅・新進ソリストたちがモーツァルトの協奏曲3曲を演奏。
 
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6月20日 安倍圭子 マリンバ・ジョイント・リサイタル

ザ・カレッジ・オペラハウス開館10周年記念公演の第5弾。世界的なマリンバ奏者の安倍圭子と大阪音楽大学打楽器オーケストラが共演した。
一連の記念公演の中で、唯一学生が出演した演奏会であった。
 
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10月16日 モラゲス木管五重奏団
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10月22日 ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団第23回定期演奏会 R.シュトラウス《サロメ》

コンサート・オペラ・シリーズの第5弾。飯森範親指揮、コンサート・ミストレスに広島交響楽団の伊藤文乃を招いた。
同団初めてのR.シュトラウス作品の演奏であった。
 
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有名なサロメ・ダンスには関西で活躍の
若手のダンサーが出演

11月6日 オペラハウス室内楽シリーズ ボローメオ・ストリング・クァルテット
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12月12日 「第九」特別演奏会
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