ザ・カレッジ・オペラハウス専属合唱団の誕生

「オペラハウスに専属の合唱団を!」とは、初代日下部館長が2年前の就任記者会見で述べていたことである。関西合唱連盟の会長でもあった日下部は、オペラにおける合唱の重要性、特にその専属性がいかに大事かということを当初より唱えていた。その念願がようやくかない、1993年(平成5年)9月10日、その結成の日を迎える。

それまでもザ・カレッジ・オペラハウスでのオペラの公演など「ザ・カレッジ・オペラハウス合唱団」の名前でコーラスが出演していたが、それは固定したメンバーではなく、その都度募集するなどして集まった人員によるものであった。館長の意向を受けて、先に発足したザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団同様、専属の合唱団を結成することになり、7月12日に団員オーディションを行った。50名を超える応募者の中からソプラノ5名、アルト5名、テノール4名、バス6名の計20名が選ばれた。本学卒業生を中心に、ソリスト級の人材が集まった。オーケストラに次ぐ、日本初のオペラハウス専属合唱団の誕生である。

9月10日にオペラハウスで初練習が行われ、その後結団式が行われた。10月25日、ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団第10回定期演奏会が披露公演となった。次いで、翌1994年(平成6年)のコンサート・オペラ・シリーズⅠ《魔弾の射手》に出演するが、本格的なオペラ初出演は同年春のモーツァルト・オペラ・シリーズⅤ《魔笛》。結成から2年後の1995年(平成7年)4月に、合唱団結成当時より指導していた牧村邦彦(現・教員)が専任指揮者に就任。同年7月25日、初の単独演奏会となるザ・カレッジ・オペラハウス合唱団特別演奏会「ヴェルディとウィンナー・オペレッタ」を開催。前半はヴェルディの宗教曲、後半はオペレッタの名曲というプログラムで、オペラハウスの専属合唱団ならではの魅力をアピールした。翌1996年(平成8年)7月21日に第1回定期演奏会を開催する。

ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団とともにオペラハウスの両輪となり、本学のオペラ活動をより発展させる担い手として大きな期待が寄せられた。関西の数少ないプロ合唱団として、学外公演への出演も重ねている。


 

デビューを飾ったザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団
第10回定期演奏会
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1993年10月25日
   
コンサート・オペラ・シリーズⅠ
《魔弾の射手》オケ合わせ
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1994年2月19日
本格的オペラ公演デビューとなった
モーツァルト・オペラ・シリーズⅤ《魔笛》
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1994年4月26~29日、5月7、8日
   
専任指揮者就任の
牧村邦彦(現・本学教員)
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1995年4月
ザ・カレッジ・オペラハウス
合唱団特別演奏会
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1995年7月25日
同演奏会における専任指揮者
牧村と司会を務めた日下部館長
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第1回定期演奏会
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1996年7月21日

初の定期演奏会は「ドイツロマン派の粋」と題して、前半がメンデルスゾーンの世俗カンタータ《最初のヴァルプルギスの夜》、後半がフロートー《マルタ》からの抜粋というプログラムであった。