新入試制度

本学は21世紀に向けて、音楽界はもちろん一般社会の核となって活躍する人材を育てる為、多様な受験方法、数多い受験チャンスによって、より幅広い層からの意欲と才能の発掘をめざすとして、平成4年度(1992年度)入学試験より新しい制度を実施した。

この背景には、昭和60年代以降の音楽メディアと市場の発展により若者の志向が多様化したこと、加えて1992年の205万人をピークとする18歳人口の減少問題がある。本学は過去の修正以上のより抜本的な改革を断行すべく、1989年(平成元年)3月、学長諮問機関の「アドミッション委員会」を設置。多様な志向・資質の若者をより多く受け入れる入学制度を考えるという総意の下、議論を重ね、同年9月に学長に答申を行った。その答申を反映する形で設計されたのが、この新入試制度である。

大きな変更点は、推薦入試の大幅拡大である。短期大学部にも推薦入試を導入、従来高校の音楽科及び本学付属音楽学園出身者のみであった受験資格も大学ともに全ての高校生に与え、短大は社会人にも門戸を広げた。大学を第一志望とする者は短大推薦も併願でき、その際、同一科目の受験は1回のみ、実技は共通課題とする。さらに大学、短大の一般入試に再挑戦の道も残した。

1990年(平成2年)に導入した到達度認定制度による音楽基礎科目(ソルフェージュ・楽典・副科ピアノ)の試験免除を推薦・一般入試ともに適用。推薦入試においては、実技または高校時代の成績が特に優秀な志願者に対し、実技と面接等だけで認定制度を必要としない第2方式という方法も用意し、受験生が自分の得意な能力を生かせる科目選択を可能とした。

短大音楽専攻の実技は声楽、ピアノ、ギター、リコーダー、各種管弦打楽器(新設)、電子オルガン(新設)の中から一つ選択すれば良いことにした。

また、付属音楽学園の高校課程3年生については、当年度より特別推薦入試を実施する。学園の平常授業・実技診断テスト・音楽基礎科目到達度テストにおいて所定の成績を収め、特別推薦入試審査会でこの制度の適用を受けた学園生は、大学・短大の推薦入試を受験する際に実技試験を免除するというものである。

新制度における入学試験は1991年(平成3年)11月17~21日の推薦入試から始まった。志願者数は大学が581名(前年度126名)と大幅に増加。推薦入試初回となる短大は1,671名で、こちらも前年度の一般入試の志願者数1,258名と比べて大きな伸びを見せた。合格者数は大学185名、短大620名(音楽専攻247名)で、このうち音楽学園からの特別推薦合格は35名(短大17名)。一般入試も含む実質競争倍率(受験者数÷合格者数)は、大学が2.3倍から3.3倍に、短大が1.7倍から3.1倍(音楽専攻は2倍から3.5倍)といずれも大きく上昇した。

こうした入試の多様化は所期の通り多彩な人材を集め、社会人の受験が可能となった短大推薦では音楽専攻ヴォーカル・コースに母娘が、声楽専攻に還暦の外科医が入学するなど、学内に新たな風を吹き込むことになった。

 

新入試制度広報リーフレット(1990年発行)
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新入試制度説明会
高校教諭・音楽指導者対象
新入試制度説明会
高校3年生・保護者対象
平成4年度一般入試合格発表
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1991年5月21日
7月26日
1992年2月9日