短期大学第二部廃止へ

短期大学第二部が、昭和62年度以降の学生募集を停止し、在学生全員の卒業を待って廃止することになった。本学の短期大学第二部は1954年(昭和29年)の開設以来30余年の歴史を有し、夜間開講の定時制として、勤労学生に勉学の機会を与え、その中からは幾多の俊英を送り出し、社会的要請に応えてきた。また、中学音楽科の教員免許取得をめざす現職の小学校・幼稚園教諭にとっては貴重な学びの場であった

しかし1980年代以降、多様化する社会変化の中で、わが国の全ての大学の二部への志願者、特に勤労学生の数が激減する。志願者の大半が昼間部である一部との併願者で占められるようになり、勤労学生に対して学ぶ機会を提供するという二部本来の目的が希薄な状況に陥ってしまったのである。本学は2年間の慎重な審議の結果、二部の役割の変化という状況を踏まえ、その運営に必要なエネルギーを一部に集約し、短大全体のレベルアップ、活性化を図ることを選択し、第二部廃止の断を下した。正式に手続きをして文部省(現・文部科学省)より廃止の認可が下りたのは、1992年(平成4年)1月27日のことであった。

二部の伝統と実績は短大一部に引き継がれ、社会人を含む生涯教育としての音楽教育は、付属音楽学園(現・付属音楽院)などの拡充によってその役割を担うこととした。