日本テレマン協会 サントリー音楽賞受賞

1986年(昭和61年)2月27日、日本テレマン協会が第17回(昭和60年度)サントリー音楽賞を関西楽壇において初受賞した。J.S.バッハ生誕300年に当たった前年の同協会の定期演奏会(東京・大阪)、及び教会音楽シリーズでJ.S.バッハの主要作品(独奏作品以外)を網羅的に披露し成果を上げたこと、また前年3月にドイツ民主共和国文化省に招かれ生誕300年記念国際バッハ音楽祭に出演し、成功を収めたことなどが受賞理由であった。当時、日本の戦後から高度経済成長期にかけて生じた首都への一極集中という傾向は音楽文化においても顕在化しており、1969年創設のサントリー音楽賞(創設当時は鳥井音楽賞、財団法人鳥井音楽財団主催)においても、歴代受賞者は主として首都圏で活躍する音楽家たちが占める状況であった。このような中で、関西を基盤として東京定期公演を行うなど幅広く音楽活動を展開してきた日本テレマン協会がその業績を認められ、受賞の栄誉に輝いたのは極めて意義深いことであったと言えよう。

当受賞により、同協会は1986年(昭和61年)10月にサントリー音楽賞記念コンサート’86を大阪、兵庫、東京で開催。「日本テレマン協会演奏会」と銘打ち、9、19日(ザ・シンフォニーホール、カトリック夙川教会)、22、23日(霊南坂教会、サントリーホール)の計4公演をもった。9、23日はテレマン、コレット、J.S.バッハの管弦楽作品などを演奏。19、22日にはテレマンのオラトリオ《最後の審判》の本邦初演を行った。《最後の審判》の兵庫での初演(カトリック夙川教会)は、「この団体の近年の充実ぶりを示すもの」(1986年5月号「音楽の友」福本健一評)との高評価を得ている。

なお、関西楽壇関係として、鈴木雅明とバッハ・コレギウム・ジャパンが第45回(2013年度)のサントリー音楽賞を、続く第46回(2014年度)の同賞を広上淳一と京都市交響楽団が受賞した。