関西の音楽団体の海外公演ラッシュ

元来、音楽団体が海外公演を実現するには多額の費用がかかり、1975年(昭和50年)の大阪フィルハーモニー交響楽団の初の欧州演奏旅行を例に挙げるまでもなく、官民などの強力な財源支援が何よりも必要不可欠であった。しかし80年代中期から後期にかけて、関西の様々な音楽団体がバブル景気に乗じるようにして積極的に海外公演を行っていく(関西に限らず全国的な傾向でもあった)。この背景には、海外からの招聘のほか、国際文化交流、楽員のさらなる演奏技術向上への期待などがあったと言えよう。

 

1980年代中期から後期における関西音楽団体の主だった海外公演

1985 日本テレマン協会 東ドイツ演奏旅行
アルカディア協会 ヨーロッパ演奏旅行
大阪フィルハーモニー交響楽団 台湾演奏旅行
 
1986 京都・大阪ゲヴァントハウス合唱団 ヨーロッパ演奏旅行
大阪フィルハーモニー交響楽団 ヨーロッパ演奏旅行
 
1987 テレマン室内管弦楽団 ヨーロッパ演奏旅行、韓国演奏旅行
京都市交響楽団 北朝鮮演奏旅行
 
1988 創作オペラの会「葦」 オーストラリア公演
モーツァルト室内管弦楽団 東ドイツ演奏旅行
アルカディア協会 ヨーロッパ演奏旅行
 
1989 テレマン室内管弦楽団 フランス演奏旅行
アルカディア協会 シンガポール演奏旅行
大阪コレギウム・ムジクム ドイツ演奏旅行
創作オペラの会「葦」 アメリカ公演