白石 知雄(しらいし ともお)

 

専門分野・主な担当科目

  

西洋音楽史(西洋音楽史概説)

 

研究テーマ

  

19世紀初頭ドイツのピアノ音楽(ウェーバーとシューベルトを中心に)。第二次世界大 戦後の関西における作曲活動(大栗裕を中心に)。

 

研究・社会活動

  

研究活動と、関西の演奏会評などの音楽評論活動を平行して続けています。研究者とし ては、ウェーバーやシューベルトなどドイツの19世紀初頭の音楽と、朝比奈隆や大栗裕 が活躍した戦後関西という二つの時代に取り組んでいます。一見奇妙な取り合わせです が、フランス革命後ドイツの音楽文化の主役は新興市民、第二次世界大戦の大阪は、民 間主導でオーケストラやオペラに取り組みました(これは本学の歴史とも深く関わって います)。どちらも、市民/民間主導で地域文化を盛り立てようとした事例と言えるか もしれません。

 

教育方針

  

音楽家になるためには、個人の技術や感性を磨くだけではなく、音楽の歴史的・文化的 な意味と役割を知ることが必要でしょう。大事なことは、音楽の「知識」が、音楽の 「実技」と切り離すことはできないということです。音楽をどうとらえるかということ は、楽譜の読み方、楽器の鳴らし方に、具体的に影響するはずです。単なる情報提供で はなく、皆さんの音楽観を変えてしまうような授業ができればと、日々、試行錯誤して います。

 

所属学会・団体

  

日本音楽学会、美学会、民族藝術学会、日本音楽教育学会、国際カール・マリア・フォ ン・ウェーバー協会、音楽クリティック・クラブ

 

その他

  

私は一般大学の文学部出身です。こう言うと、毎年、学生の皆さんは不思議そうな顔を します。日本の多くの大学に、「楽理」や「音楽学」という名前の講座・科目が開設されるようになって、相当の年月が経ちますが、いまだに、人文科学(あるいは社会科 学)の一分野として、音楽を学研することが可能かつ必要だということは、あまり知ら れていないようです。けれども、一部の人の特殊技能(道楽)と考えているようでは、 音楽という営みは、早晩、立ちゆかなくなることでしょう。聴衆のひとりとして、演奏 会の感想を書かせてもらったり、定期的に、音楽大学で話をさせてもらうことで、微力 ながら、音楽と社会の間の風通しが良くなるお手伝いができればと思っています。