大阪音楽大学大学院音楽研究科修士課程作曲専攻修了
芸術学修士
作曲、楽曲分析
西洋音楽のみならず、日本の伝統音楽の音感や美意識にも関心を寄せることが多い我が国の作曲家は、 創作行為を通じて両者にどのような関係を見出そうとしてきたのか。また、様式化によって没個性的な傾向の強い伝統音楽と、 個性を重視する西洋音楽の間のディレンマは作曲家の自己の中でどのように解消され得るのか。
・論文
「モーツァルトのメヌエットにおける芸術的深化の一側面」(本学研究紀要第27号)
「音楽上の〈古典主義〉形成に果たした〈疾風怒濤〉の役割と、その新たな位置付けへの
提言」(本学研究紀要第35号)
「現代音楽の衰退をもたらした十二音技法の誤解」(本学研究紀要第40号)
「武満徹にとって何が問題であったのか」(本学研究紀要第41号)他
・著書(共著)
「明解 和声法」上・下巻(音楽之友社刊)
・訳書(共訳)
Heinz-Christian Schaper著「音楽の表現形式」(シンフォニア刊)
Heinz-Christian Schaper著「指揮法 理論と実践」(シンフォニア刊)
Siegfried Borris著「和声法 考え方 学び方 解き方」(シンフォニア刊)
・CD化されている作品
「彩紋Ⅲ」 フルートとヴァイオリンのための (JILA 1538)
「パッション・イン・セッション」フルートとピアノのための (JILA1538)
「風神・雷神」ピアノソロ (JILA1436)
「枕草子からの三つの歌曲」(JILA1542)
「バッカス」ピアノソロ (JILA1758) 他
次の4点に順次視点を転じ、音楽と文化全般に対する理解を深めることを目標とします。
第1は、ドイツ音楽の構造と構成手法、第2は、ドイツ音楽とフランス音楽の違いを端緒としてヨーロッパ各国の音楽的特徴と民族性、
第3は、日本の伝統音楽の音感覚と審美感、最後に、創作活動及び表現行為、「生」、「彼我」の三者の関わりです。
日本音楽学会、関西現代音楽交流協会各会員
昨今、殊に感じるのは言語と音楽の近親性です。 とくにドイツ語は厳密な構造により複雑な内容を簡潔に示すことができる論理性に特徴があり、それは音楽にも明瞭に現れています。 これに対して、日本語の表現では掛詞や体言止などの修辞法に見られるように、言葉の多義性と余韻の扱いに関心が払われてきました。 そうした伝統からか、我々はドイツ音楽に対しても無意識的に伝統音楽的な聴き方、即ち、 音楽の構造よりは音色の移ろいを聴き取ろうとする傾向にあるようです。 気候、風土、宗教、民族性など音楽には様々な要素が絡み合っています。 音楽を通じて知ることは多く、また逆にそれらを知ることによって音楽と自己への理解も深まるように思います。